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京都大学 2024年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

座標空間の4点O,A,B,Cは同一平面上にないとする.
線分OAの中点をP,線分ABの中点をQとする.
実数xyに対して,直線OC上の点Xと,直線BC上の点Yを次のように定める.OX=xOC,BY=yBCこのとき,直線QYと直線PXがねじれの位置にあるための
x,yに関する必要十分条件を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安18

ベクトル図形と方程式 座標設定必要十分条件文字消去

方針

Oを原点とし,OA,OB,OCに関する係数を座標として使う。この係数座標でP,Q,X,Yと2直線の方向を表す。2直線が同一平面上にある必要十分条件は,2方向と2直線上の点を結ぶベクトルの3本が一次従属になることであり,行列式からx=yを得る。

解答

O,A,B,Cは同一平面上にないので,OA,OB,OCは一次独立である。距離や角度は使わないから,これらに関する係数を座標として O=(0,0,0),A=(1,0,0),B=(0,1,0),C=(0,0,1) と表してよい。この係数座標は平行性・交点・共面性を保つ。

このとき,線分OAの中点Pと線分ABの中点QP=(12,0,0),Q=(12,12,0) である。また,OX=xOC より X=(0,0,x) であり,BY=yBC より Y=B+y(CB)=(0,1y,y) である。

直線PXの方向ベクトルは PX=XP=(12,0,x) であり,直線QYの方向ベクトルは QY=YQ=(12,12y,y) である。また,2直線上の点P,Qを結ぶベクトルとして PQ=QP=(0,12,0) をとる。

2直線が同一平面上にあるための条件は,PX,QY,PQが同一平面内にあることである。成分で計算すると,この条件は120x1212yy0120=0である。この行列式は yx4 であるから,同一平面上にある条件は x=y である。

空間内の2直線がねじれの位置にあるとは,同一平面上にないことをいう。したがって,直線QYと直線PXがねじれの位置にあるための必要十分条件は xy である。

総評

非共面な4点を係数座標の基底にし,2直線の共面条件を判定する問題。目安時間は18分。距離や角度を使わないため,OA,OB,OCに関する係数を通常の座標のように扱える。2つの方向ベクトルと2直線上の点を結ぶベクトルの行列式が0であることが,共面の必要十分条件である。

公式出題意図との対応:公式は「ねじれの位置」を必要十分条件で表現し,論証して結論を導けるかを問うとしている。解答ではx=yが共面条件であることを示し,その否定xyまで必要十分性を閉じた。

出典確認:公式問題PDF第2ページの理系第3問と原寸照合済み。公式資料は出題意図のみである。公式URLの保存版を用いた。

独立検算:係数行列式を展開して(yx)/4を確認した。x=yでは共面,xyでは同一平面に入らず,平行・交差も起こらないのでねじれの位置となる。

冊子PDFで見る京大のベクトルの問題で問題集を作る

出典: 京都大学 令和6年度一般選抜 数学(理系) 公式問題・出題意図等(大学公式の問題PDF(2ページ))。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。