方針
を使い,を原点,を互いに直交する単位ベクトルに置く。よりの方向成分と方向成分は等しいので,とおける。と,を内積で表してを決める。最後は底面の面積が,高さがであることから体積を求める。
解答
を原点とし,を とおく。これはかつを満たす座標の取り方である。
で,であるから,の方向成分と方向成分は等しい。よって とおける。より である。
次に角の条件を内積で表す。の余弦は である。一方,についてはであるから, である。また なので, である。条件より である。整理すると となるから である。
ただしよりでなければならない。したがって は不適であり, である。よって となる。
底面は直角二等辺三角形で,面積は である。また,の底面からの高さはである。したがって四面体の体積は である。ゆえに である。
底面をに置き,の第3成分の絶対値を高さとして読む。
総評
対称性を使って座標を定める四面体の体積問題。目安時間は18分。からとおき,の余弦を内積で表す。二次方程式の2解のうち,からを満たす方だけを採用する必要がある。最後は底面と高さを使えば高校範囲の体積公式で完結する。
公式出題意図との対応:公式は「空間図形に関する計算を正しく実行できるか」を観点としている。解答では座標設定の根拠,角の余弦,候補の絞り込み,高さの決定を順に明記した。
出典確認:公式問題PDF第2ページの文系第1問と原寸照合済み。数学の「出題意図等」PDFに本問の数値解答はなく,公開内容は出題意図のみである。公式掲載期限終了後のため,京都大学公式URLの保存版を用いて確認した。
独立検算:を角条件へ逆代入し,を確認した。さらに座標の三重積からも体積がとなる。