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九州大学 1981年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

a=(1,0,1)b=(2,2,1)
空間におけるベクトルとするとき,次の(1),(2),(3)に答えよ.

(1) abの長さ(大きさ)
abを求めよ.

(2) abとのなす角αを求めよ.
ただし0α<πとする.

(3) 長さ1のベクトルeがある.
eaとのなす角がπ4で,
ebとのなす角がπ3のとき,
eを求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安25

ベクトル ベクトル成分計算内積の利用、計算整理

方針

(1) , (2) は長さと内積から求める。(3) は e=(x,y,z) と置き、長さ1、a との角、b との角を内積の式に直す。2本の一次式から y,zx で表し、長さ条件に代入して2つの解を得る。

解答

(1) a=12+02+12=2 であり、b=22+22+12=3 である。

(2) ab=12+02+11=3 である。したがって、なす角を α とするとcosα=abab=323=12である。0α<π より α=π4 である。

(3) e=(x,y,z) とおく。長さが 1 であるから x2+y2+z2=1 である。
また ea とのなす角が π/4 なのでea=eacosπ4=1212=1である。よって x+z=1 を得る。
さらに eb とのなす角が π/3 なのでeb=ebcosπ3=1312=32である。よって 2x+2y+z=32 である。

まず x+z=1 から z=1x である。これを 2x+2y+z=3/2 に代入すると x+2y+1=32 となり、y=14x2 である。したがって長さ条件は x2+(14x2)2+(1x)2=1 となる。整理して 36x236x+1=0 を得る。よって x=12±23 である。

それぞれに対して y=1/4x/2, z=1x を用いると、e=(12+23,26,1223)またはe=(1223,26,12+23)である。
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別解

解法2(交線の中点と方向を使う)

方針

角条件を二つの平面 x+z=1, 2x+2y+z=3/2 に直す。
その交線上の点を、単位球の中心に最も近い点
M=(1/2,0,1/2) と方向ベクトル (1,1/2,1) で表す。
両者が直交するため、長さ1の条件は平方の和となり、二つの解を対称に得られる。

解答

(1) a=2,b=3.(2) ab=3 だからcosα=323=12.0α<π より α=π/4 である。

(3) e=(x,y,z) とする。二つの角条件はx+z=1,2x+2y+z=32である。この二平面の交線上の一点としてM=(12,0,12)を取る。交線の方向ベクトルはv=(1,12,1)とできるのでe=M+svと書ける。ここでMv=0,M2=12,v2=94.よって e=112+94s2=1と同値であり、s=±2/3 である。したがってe=(12+23,26,1223)またはe=(1223,26,12+23).

総評

空間ベクトルの角条件を内積へ直す問題。目安時間は25分。(3) の二条件は二平面を表し、その交線と単位球面の交点が答えになる。成分消去でも、交線上の中点と方向を使っても二つの解を漏れなく得られる。
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出典: 九州大学 1981年度 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。