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九州大学 1984年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

空間における2直線l1:2x+a=y2a=2z+53,l2:x=y+2a=z2a+23を考える.

(1) この2直線l1l2とが交わるように,aの値を求めよ.
また,そのときの交点の座標を求めよ.

(2) 上で定めたaの値に対して,
2直線l1l2を含む平面の方程式を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

ベクトル図形と方程式 座標設定文字消去、計算整理

方針

2直線をそれぞれ媒介変数 s,t で表し、3つの座標が一致する条件から a,s,t を解く。平面は、交点を通り、2直線の方向ベクトルにともに垂直なベクトルを (A,B,C) と置いて求める。

解答

(1)
直線 l1 の共通値を s とする。すると 2x+a=s,y2a=s,2z+53=s より x=sa2,y=s+2a,z=3s52 である。

同様に、直線 l2 の共通値を t とすると x=t,y=t2a,z=3t+2a2 である。

2直線が交わるとき、同じ点を表す s,t が存在するので sa2=t, s+2a=t2a, 3s52=3t+2a2 が成り立つ。第1式から s=2t+a、第2式から s=t4a である。よって 2t+a=t4a すなわち t=5a であり、s=9a である。

これを第3式に代入すると 27a52=15a+2a2 となる。整理して a=1 を得る。したがって t=5,s=9 であり、交点は (5,7,11) である。

(2) a=1 のとき、l1s が1増えると (x,y,z)(12,1,32) だけ変化する。したがって方向ベクトルとして (1,2,3) を取れる。また l2 の方向ベクトルとして (1,1,3) を取れる。

求める平面に垂直なベクトルを (A,B,C) とすると A+2B+3C=0, A+B+3C=0 である。2式を引くと B=0 であり、さらに A=3C である。したがって垂直なベクトルとして (3,0,1) を取れる。

この平面は交点 (5,7,11) を通るので 3(x5)(z11)=0 である。よって求める平面の方程式は 3xz4=0 である。

方向ベクトルは固定され、a=1 のとき2直線が同一平面内で交わる

別解

解法2

方針

2直線の方向ベクトルから、両方を含む平面の法線方向を先に決める。
各直線上の基準点の差がその平面内にある条件から a を決定する。
その後、2直線の媒介変数を1座標だけで連結して交点を求める。

解答

(1)
2直線の方向ベクトルはそれぞれu=(1,2,3),v=(1,1,3)と取れる。両方に垂直なベクトル n=(A,B,C)A+2B+3C=0,A+B+3C=0を満たすので、n=(3,0,1) と取れる。

l1,l2 上で媒介変数を0とした点をU=(a2,2a,52),V=(0,2a,2a2)とする。方向が平行でない2直線が交わるための条件は、両直線が
同一平面にあること、すなわちn(VU)=0である。計算すると (a+1)/2=0 だから a=1
このとき媒介変数を照合すれば交点は(5,7,11)である。

(2)
法線は n=(3,0,1) で、交点を通るから平面は3(x5)(z11)=0,すなわち3xz4=0である。

総評

空間直線を媒介変数でそろえて解く標準問題である。目安時間は18分。交点条件では a,s,t の3未知数を同時に扱い、平面では2本の方向ベクトルにともに垂直なベクトルを丁寧に求める。 2つの解法を相互に照合し、境界値・必要十分性・符号・最終値を確認した。

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出典: 九州大学 1984年度 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。