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九州大学 1984年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

空間の点P(0,0,1)を中心とする半径1の球面S上の点N(0,0,2)を考える.

(1)Nを通り,ベクトル(a,b,1)に平行な直線lの方程式を求めよ.

(2) 上の直線lが球面Sと交わるN以外の点Qの座標,
および直線lxy平面との交点Rの座標を求めよ.

(3) 球面Sと平面y=12の交わりをCとする.
QC上を動くとき,点Rの描く図形の方程式を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安18

ベクトル図形と方程式 座標設定文字消去軌跡

方針

直線は N を通り方向 (a,b,1) をもつので、媒介変数 t(at,bt,2t) と置く。球面との交点は代入して t=0 以外の根を取り、xy 平面との交点は z=0 から t=2 とする。最後に Qy 座標が 1/2 である条件を a,b の式にし、R=(2a,2b,0) へ移す。

解答

(1)
N(0,0,2) を通り、方向ベクトル (a,b,1) に平行な直線なので、媒介変数 t を用いて (x,y,z)=(at,bt,2t) と表せる。

(2)
球面 S は、中心が P(0,0,1)、半径が 1 であるから x2+y2+(z1)2=1 である。直線の式を代入すると a2t2+b2t2+(1t)2=1 となる。整理して t{(a2+b2+1)t2}=0 を得る。 t=0 は点 N に対応する。したがって N 以外の交点 Qt=2a2+b2+1 のときであり、Q=(2aa2+b2+1,2ba2+b2+1,22a2+b2+1)である。

また xy 平面との交点 Rz=0 を満たす点である。直線上では z=2t なので t=2 である。よって R=(2a,2b,0) である。

(3)
Q が平面 y=12 上にある条件は、(2) の Qy 座標から 2ba2+b2+1=12 である。したがって a2+b2+1=4b となる。 R=(X,Y,0) とおくと X=2a,Y=2b である。よって X24+Y24+1=2Y となる。両辺を4倍して整理すると X2+Y2+4=8Y すなわち X2+(Y4)2=12 である。

したがって、点 R の描く図形は xy 平面上の円 x2+(y4)2=12 である。

N から球面上の Q を通して平面へ射影すると R が得られる

別解

解法2

方針

(1) (2) は直線の媒介表示で求める。(3) は Q
(u,1/2,w) と直接置き、直線 NQz=0 と交わる比から
R=(X,Y,0) を表す。球面条件へ代入して u,w を消去する。

解答

(1)
直線は(x,y,z)=(at,bt,2t)である。

(2)
球面へ代入するとt{(a2+b2+1)t2}=0.N 以外の交点と平面上の交点はQ=(2aa2+b2+1,2ba2+b2+1,22a2+b2+1),R=(2a,2b,0)である。

(3)
Q=(u,1/2,w) と置く。直線 NQz=0 の交点を
R=(X,Y,0) とすると、内分比からX=2u2w,Y=12w.よって u=X/(2Y), w=21/Y。球面条件u2+14+(w1)2=1へ代入し、4Y2 を掛けるとX2+(Y4)2=12.したがって軌跡はx2+(y4)2=12である。

総評

媒介変数表示、球面への代入、平面条件の消去が順に並ぶ空間図形の標準問題である。目安時間は18分。t=0Nt=2xy 平面との交点に対応することを取り違えない。 2つの解法を相互に照合し、境界値・必要十分性・符号・最終値を確認した。

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出典: 九州大学 1984年度 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。