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九州大学 1982年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問/理系 第2問

1辺の長さ a の正方形 ABCD を底面とし、頂点 P から底面の各頂点に至る辺がすべて長さ b の正四角すい PABCD がある。2辺 PB,PD の中点をそれぞれ L,N とする。3点 A,L,N を通る平面が辺 PC と交わる点を M、正方形 ABCD の中心 O と頂点 P を結ぶ線分の中点を K とする。次の問いに答えよ。

(1) AK,AM を、それぞれ AP,AC で表せ。

(2) 四角形 ALMN の面積 Sa,b で表せ。

難易度7/ 10計算量7/ 10目安38

ベクトル図形と方程式 ベクトル成分計算面積計算座標設定

方針

AP と底面の2辺を基底として、点 K,M の位置を係数比較で決める。面積は四角形の互いに垂直な対角線 AM,LN の長さから求める。

解答

(1) 次のようにおく。AP=p,AB=e1,AD=e2.このときAC=e1+e2,AO=12AC.KOP の中点だからAK=12(AO+AP)=12AP+14AC.M は辺 PC 上にあるので、ある実数 λ によってAM=(1λ)p+λ(e1+e2)と書ける。一方、AL=12(p+e1),AN=12(p+e2).M は平面 ALN 上にあるからAM=sAL+tANと表せる。p,e1,e2 の係数を比べるとs+t2=1λ,s2=t2=λ.よって s=t=2λ2λ=1λ だから λ=1/3 である。したがってAM=23AP+13AC.断面の位置関係は次のようになる。

(2) 正四角すいの対称性からpe1=pe2=a22.またLN=12(e2e1).これと AM の内積は0だから、対角線 AM,LN は垂直である。さらにLN=a2,AM2=23p+13(e1+e2)2=29(2b2+3a2).垂直な対角線をもつ四角形の面積は対角線の積の半分だからS=12AMLN=a63a2+2b2.

別解

解法2(座標と断面の方程式を使う)

方針

底面を座標平面に置き、頂点の高さを h とする。平面 ALN の方程式と辺 PC の媒介表示から M を求め、垂直な対角線で断面積を計算する。

解答

(1) 座標をA=(0,0,0),B=(a,0,0),D=(0,a,0),C=(a,a,0)とし、P=(a2,a2,h)とおく。底面の中心は O=(a/2,a/2,0) だからK=(a2,a2,h2).よってAK=12AP+14AC.中点はL=(3a4,a4,h2),N=(a4,3a4,h2).3点 A,L,N を通る平面はz=h2a(x+y)である。辺 PC 上の点をP+u(CP)=(a2(1+u),a2(1+u),h(1u))と表して平面の式へ代入するとh(1u)=h2(1+u).よって u=1/3 でありM=(2a3,2a3,2h3).したがってAM=23AP+13AC.(2) 対角線の長さはLN=a2,AM=232a2+h2,また座標から AMLN が分かる。ゆえにS=12AMLN=a322a2+h2.一方、PA=b よりh2=b2a22.これを代入してS=a63a2+2b2.

総評

難度7、計算量7、目安38分。点 M が辺 PC と平面 ALN の双方に属する条件を、ベクトルの係数比較と座標平面の方程式の二通りで処理した。面積は断面の対角線 AM,LN が垂直であることを確認すると簡潔に求まる。外積や行列式を使わず、高校範囲の内積と座標計算だけで完結させた。

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出典: 九州大学 1982年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。