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九州大学 1984年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

放物線y=kx2 (k>0)上に,2点P(α,kα2)Q(β,kβ2)をとる.
ただし,α<βとする.

(1) PQにおける放物線の2接線の交点をRとするとき,3角形PQRの面積を求めよ.

(2) 3角形PQRの内部にある放物線上の点Dを,
3角形PQDの面積が最大になるようにとる.
このとき,3角形PQDの面積を求めよ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安18

微分積分図形と方程式 接線・法線面積計算微分による最大最小

方針

接線の交点と弦 PQ の方程式を求める。面積は、水平幅
βα と、同じ x 座標における弦と頂点の縦の隔たりの
半積として計算する。(2) も弦と放物線の縦の隔たりを使い、
(tα)(βt) を最大化する。

解答

(1)
x=u における接線は y=2kuxku2 である。2接線の交点はR=(α+β2,kαβ).一方、弦 PQy=k(α+β)xkαβである。R と同じ x=(α+β)/2 での弦の高さとの差は
k(βα)2/2。したがって[PQR]=12(βα)k(βα)22=k(βα)34.(2)D=(t,kt2) (α<t<β) とする。弦と放物線の縦の差はk(α+β)tkαβkt2=k(tα)(βt).よって[PQD]=k2(βα)(tα)(βt).この積は t=(α+β)/2 で最大になり、最大面積はk(βα)38である。

弦と放物線の縦の隔たりは k(tα)(βt)

別解

解法2

方針

PQ の方程式を求め、同じ x 座標における弦と放物線の
縦の隔たりを計算する。三角形の面積は水平幅とこの縦の隔たりの
半積で表せるので、接線交点と動点の両方を同じ式で処理する。

解答

(1)
PQ の方程式はy=k(α+β)xkαβである。2接線の交点 Rx 座標は
m=(α+β)/2y 座標は kαβ
弦上で x=m となる点と R の縦の隔たりはk(βα)22.水平幅は βα だから[PQR]=12(βα)k(βα)22=k(βα)34.(2)
D=(t,kt2) とする。同じ x=t における弦と放物線の
縦の隔たりはk(α+β)tkαβkt2=k(tα)(βt).よって[PQD]=k2(βα)(tα)(βt).和が βα で一定の2正数の積は等しいとき最大だから
t=(α+β)/2。最大面積はk(βα)38である。

総評

接線の交点と、放物線上の動点による三角形面積を計算する問題である。目安時間は18分。面積式を成分で出すと、(2) は (tα)(βt) の最大化に落ちる。 2つの解法を相互に照合し、境界値・必要十分性・符号・最終値を確認した。

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出典: 九州大学 1984年度 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。