方針
(1) は文系第2問と同じ発想で,互いに直交する3方向を に代入して和を取り, を求める。(2) ではまず を代入して, が互いに直交することを示す。すると との内積は係数だけを拾うので,求める平方和は になる。
解答
(1) 互いに直交する3つの単位ベクトルを とする。仮定より,これらを に代入したときの値はいずれも である。よってである。したがって である。
(2) (1) より,任意の単位ベクトル に対して である。
ここで とすると となる。したがって である。同様に とすると となり である。よって は互いに直交する。
いま であるから,直交性と よりである。同様に である。したがってである。
別解
解法2(ベクトル p の方向へ恒等式を使う)
方針
単位ベクトル上の一定値から、任意ベクトルに対する平方和恒等式を作る。直交性を確認した後、 自身を代入する。
解答
(1)
直交単位ベクトル を に代入した三式を加えると従って である。
(2)
任意の に対して と置けば を順に代入すると、三ベクトルは互いに直交する。
そこで とすれば、求める値は に等しい。直交性より
総評
難易度は6,計算量は5程度である。想定時間は18分から25分程度。一定値 を求める部分は,3方向へ成分分解して平方和を足す発想が必要である。(2) は を使って互いの内積が0になることを先に示すのが本道で,直交性なしに との内積を計算しようとすると不要な文字が残る。平方和が0なら各内積が0という論理と,最後に係数 がそのまま出る理由を答案に残したい。 解法2では恒等式をベクトル 自身の方向へ適用して平方和を直接長さへ帰着する。