方針
なので,初めは絶対値の中が正のまま と進む。次の項 は負になり,その後は と が交互に現れる。まず ,その後の偶数番目・奇数番目で を分けて表す。(2) では各式を0とおいて を整数パラメータで表し, に入る最大値を比較する。
解答
(1) まず であるから である。したがって である。
次に であり,これは を満たす。また であり,これも負である。さらに となるので, 以後は が交互に現れる。
よって, では である。
また であり,その後の2項の和は である。したがって として である。さらにその次の項 を足すと となる。
まとめるとである。
(2) まず では であり,特に では正である。したがって は でだけ起こり得る。
偶数側 では より である。条件 は すなわち である。整数 の最大は なので,この場合の の最大値は である。
奇数側 では より である。条件 は すなわち である。整数 の最大は なので,この場合の の最大値は である。
最後に であるから,求める最大値は である。この値では ,すなわち で実際に となる。
別解
解法2(最初の10項と二項ブロック)
方針
最初の10項を等差数列としてまとめ、その後は和が の二項ブロックとして扱う。偶数番目と奇数番目の零条件を比較する。
解答
(1)
より最初の10項はその次はであり、二項ごとの和は である。従ってまた に対して(2)
では である。偶数側で ならなので最大は の である。奇数側ではなので最大は の である。より求める最大値は であり、このとき で実際に となる。
総評
難易度は6,計算量は6程度である。想定時間は20分から30分程度。絶対値を含む漸化式では,符号が変わる場所を先に確定することが重要である。この問題では , から,11項目以後が2周期になる。後半は偶数側と奇数側で の式が違うため,片方だけで最大値を決めると誤る。最後に最大値を与える整数 と実際の を示すと,存在条件の確認まで含んだ答案になる。 解法2では最初の10項と、その後の2項ブロックに分けて和を管理する。