方針
各命題を独立に真偽判定する。(1)は右辺から左辺を引き、に因数分解する。(2)はを許しているため、定数関数の反例が作れる。(3)は整数係数の最高係数1の2次方程式なので、有理数解をもてばその解は整数であることを使い、の偶奇を調べる。
解答
(1)
真である。実際、である。, より だから である。よって が成り立つ。
(2)
偽である。反例として をとる。このとき、すべての実数について である。しかし であり、ではない。したがって命題は偽である。
(3)
真である。有理数解を既約分数で表す。ただしは整数で, とする。これを に代入してを掛けると である。左辺の後ろ2項はで割り切れるので、もで割り切れる。よりである。したがって有理数解は整数である。
整数解をとすると より である。とは一方が偶数であるから、積は偶数である。よっては偶数である。
別解
解法2
方針
(1) は平方差でなく を積に分解して絶対値評価する。(2)は最高次係数が0の場合を試す。(3)はモニックな整数係数多項式の有理数解が整数であることを既約分数から示し、偶奇を見る。
解答
(1)
真である。また だから両辺を平方してを得る。
(2)
偽である。なら はすべての実数 で成り立つがである。
(3)
真である。
既約分数 が解なら従って であり から 。よって解は整数 である。 と は偶奇が異なるので、その積は偶数である。従って は偶数である。
総評
真偽判定の小問集合で、目安時間は20分前後。(1)は差を取って因数分解するだけだが、平方同士の比較なので符号の議論を余分に入れない方が明快である。(2)は「2次関数」という言葉に引っ張られるが、条件文ではが排除されていないため、定数関数が反例になる。(3)は有理数解が整数になる理由を、既約分数を代入して示すと答案として堅い。