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九州大学 1997年度 前期日程 第2次学力試験 図形と方程式・論証・証明理系数学 第3問(c)

(1) 次の[]の中をうめよ.

(i) 2直線abが1点Pで交わるときab上にない点Xについて,
Xからabにそれぞれ垂線XJXKをひく.
ただし,JKPと異なるとする.
このとき,XJPKの二等分線上にあるための必要十分条件は,
XJ=[あ]が成り立つことである.

(ii) 2点CDに対し,点Xが線分CDの垂直二等分線上にあるための必要十分条件は,
[い]=[う]が成り立つことである.

(2) ABCAの二等分線とこの三角形の外接円との交点でAと異なる点をDとおく.

(i) 線分AD上にDB=DXとなる点Xをとると,
Xより辺BCABにひいた垂線の長さは等しいことを示せ.

(ii) 線分ADDの方向への延長上にある点Yから
直線BCABにひいた垂線の長さが等しいならば,
Dは線分XYの中点となることを示せ.

難易度6/ 10計算量5/ 10目安30

図形と方程式論証・証明 円の性質必要十分条件図形的解釈

方針

角の二等分線と垂直二等分線の必要十分条件を確認し、弧の中点から得る円周角と二等辺三角形を順に用いる。(ii)ではYがBの外角二等分線上にあることを明示し、三角形DBYの底角を具体的に計算してDY=DBを示す。

解答

(1) =XK,=XC,=XD.(2)
(i)BAD=DAC=α,ABC=β,ACB=γとおく。等しい円周角が対する弧は等しいので、D は弧 BC の中点でありDB=DC,DBC=α.またBDX=BDA=BCA=γ.DB=DX からDBX=180γ2=α+β2.従ってXBC=DBXDBC=β2.よって BXABC の二等分線であり、(1)より X から AB,BC へ下ろした垂線の長さは等しい。

(ii)
距離が等しい点 Y は、直線 AB,BC のなす角の二等分線上にある。YADD の先へ延長した側にあるので、BYB の外角二等分線である。

BC に対する BD の傾きは外側へ α、外角二等分線の傾きは外側へ 90β/2 だからDBY=90β2α=γ2.一方、DYDA の反対向きなのでBDY=180γ,従ってBYD=γ2=DBY.よって DY=DB。仮定 DX=DB と合わせて DX=DY であり、X,D,Y はこの順で一直線上にある。従って DXY の中点である。

別解

解法2

方針

角の二等分線を「2直線からの距離が等しい点の集合」として往復で使う。弧 BD と弧 DC が等しいことから角を整理し、DB=DX と外角二等分線からそれぞれ二等辺三角形を作る。

解答

(1) =XK,=XC,=XD.(2)
(i)BAD=DAC=α,ABC=β,ACB=γとおく。D は弧 BC の中点だからDB=DC,DBC=α.また同じ弧 BA に対する円周角よりBDX=BDA=γ.DB=DX なのでDBX=BXD=180γ2=α+β2.従ってXBC=DBXDBC=β2,ゆえに BXABC の内角二等分線である。従って X から AB,BC までの距離は等しい。

(ii)
Y から AB,BC までの距離が等しいため、Y は両直線の角の二等分線上にある。YD の先にあるので、BYB の外角二等分線である。

BC を基準にすれば、BD は外側へ角 α、外角二等分線 BY は外側へ角 90β/2 傾く。従ってDBY=90β2α=γ2.一方、DYDA の反対向きだからBDY=180γ.従ってBYD=γ2=DBY,ゆえにDY=DB.(i)の条件 DX=DB と合わせて DX=DYX,D,Y はこの順に一直線上にあるから、D は線分 XY の中点である。

\Needspace{9cm}

総評

角の二等分線と垂直二等分線の基本性質を、外接円上の角追いに接続する証明問題で、目安時間は30分前後。空欄は単なる知識確認だが、後半ではその性質を逆向きにも使う。(i)はDが弧BCの中点になること、DB=DXで三角形DBXが二等辺になることが鍵である。(ii)は距離が等しいことからYが角の二等分線上にあると戻し、最後にDX=DYを示して中点へ結ぶ。図で内外の角を確認しながら書く必要がある。

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出典: 九州大学 1997年度 前期 理系 第3問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。