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九州大学 1999年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

kを実数としてf(x)=x22kx+15(2k1)(4k3)とおく.方程式f(x)=0が実数解αβ (αβ)をもつとき,次の問に答えよ.

(1) αβα1βをみたすようにkの値の範囲を定めよ.

(2) (1)の場合にf(x)の最小値がとりうる値の範囲を求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安8

方程式・不等式関数 判別式、範囲評価、微分による最大最小

方針

上に開く二次関数で,α1β という根の位置条件は,点 x=1 が二つの根の間に入ることを意味する。したがってまず f(1)0 を計算して k の範囲を出す。この条件が成り立てば二次方程式は実数解をもつので,別に判別式を調べ直す必要はない。(2) では平方完成で f(x) 全体の最小値を k の二次式にし,(1) で得た閉区間上でその値域を調べる。

解答

(1) f(x) は上に開く二次関数である。二つの実数解を αβ とすると,α1β であることは,x=1 が二つの根の間にあることと同じである。したがって条件は f(1)0 である。

実際に計算するとf(1)=12k+15(2k1)(4k3)=12k+15(8k210k+3)=15(8k220k+8)=45(2k1)(k2).よって 45(2k1)(k2)0 より 12k2 である。

(2)

平方完成するとf(x)=x22kx+15(2k1)(4k3)=(xk)2k2+15(8k210k+3)=(xk)2+15(3k210k+3).したがって f(x) の最小値は g(k)=15(3k210k+3) である。

(1) より 12k2 である。この範囲で g(k) の値域を調べる。平方完成すると g(k)=35(k53)21615. よって最小値は k=53 のとき 1615 である。最大値は端点で比較すればよく,g(12)=15(345+3)=14, また g(2)=15(1220+3)=1 であるから,最大値は k=12 のとき 14 である。

したがって求める範囲は 1615minf(x)14 である。

別解

解法2

方針

平方完成して根を頂点 x=k の左右に表す。点 x=1 が2根の間にある条件を、頂点からの距離で評価する。その後、頂点値を k の関数として閉区間上で調べる。

解答

平方完成してf(x)=(xk)2+g(k),g(k)=3k210k+35とする。実数解をもつとき g(k)0 で、2根はα=kg(k),β=k+g(k)である。

(1)
α1β1kg(k)と同値である。両辺は非負なので二乗して(1k)2+g(k)0.左辺は f(1) であり、f(1)=45(2k1)(k2).従って12k2.この不等式から g(k)0 も従うので、実根条件は満たされる。

(2)
f の最小値は g(k) である。g(k)=35(k53)21615.区間 1/2k2 で最小値は 16/15。最大値は端点を比べ、g(12)=14,g(2)=1より 1/4 である。従って1615minxf(x)14.

総評

根の位置と二次関数の符号を結びつける標準問題である。所要時間は8分前後。(1) では f(1)0 だけで実数解の存在も含まれることを説明できると答案が締まる。(2) は「x についての最小値」を先に出し,その後で k の値域を調べる二段構えである。区間 [0,1] 上の最小値と読み違えると答えが変わるため,問題文の「f(x) の最小値」が二次関数全体の頂点値を指すことを確認して進めたい。 主解法と第2解法を別々に再計算し、条件範囲、端点、等号成立条件まで照合した。

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出典: 九州大学 1999年度 前期 文系 第1問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。