方針
一次漸化式は、まず のように線形部分を消す形を探すか、候補 を帰納法で確認する。(2)は一般項を と に分け、等比数列の和と等差数列の和を計算する。(3)では2つの不等式をそれぞれ の条件に直し、同時に成立する範囲 を求めてから、その補集合を「成立しない」範囲として答える。
解答
(1)
漸化式 から一般項を求める。まず答えの形として を示す。 のとき、右辺は であり、 と一致する。
ある で が成り立つとする。このときしたがってすべての自然数 について である。
(2) である。まず等比数列の和はである。
また、 から までの項数は 個なのでである。したがってである。
(3)
(1) より である。したがって は すなわち と同値である。
また(2)より である。したがって は すなわち と同値である。左辺は である。 では なので、この条件は となる。
よって2つの不等式が同時に成立する整数 は である。したがって、2つの不等式が同時には成立しない整数 の範囲は である。
二条件の成立範囲
別解
解法2
方針
と置くと、非斉次項が消えて になる。一般項を得た後は区間和を計算し、二つの不等式が同時に成立する範囲の補集合を取る。
解答
(1) と置くとよって であり(2)(3)
第一の不等式は第二の不等式はしたがって二条件の同時成立範囲は 。整数 で同時成立しない範囲はである。
総評
難度6、計算量6。目安時間は20〜25分。一般項、区間和、不等式処理の三段構成であり、前半の式を正確に作れば後半は整理問題になる。(2)では から までが 個である点を落としやすい。(3)の日本語は「2条件が同時に成立しない」範囲を聞いているので、先に同時成立範囲 を求め、その補集合を整数条件 の中で答えると安全である。