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九州大学 2003年度 前期日程 第2次学力試験 数列・図形と方程式文系数学 第3問(b)

{mk}を公比rの等比数列とする.
2次関数y=x2のグラフをCとし,C上に点P1をとる.
各自然数kに対し,点Pkから点Pk+1を順次つぎのように定める.
Pkを通り傾きmkの直線をlkとし,この直線とCとのもう一つの交点をPk+1とする.
ただし,Clkが接する場合はPk+1=Pkとする.
Pkx座標をakとする.

(1) ak+1akmkで表せ.

(2) 数列{ak}の一般項をa1m1rkで表せ.

(3) a1=m11+rとする.
このとき,ある2次関数y=bx2があって,
すべての自然数kに対し直線lkがその2次関数のグラフに接することを示し,
brで表せ.
ただし,m10r1,0とする.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

数列図形と方程式 漸化式の変形数学的帰納法接線・法線

方針

直線 lk と放物線 y=x2 の交点を方程式で求め、既知の根 ak ともう一つの根 ak+1 の関係を使う。得られる漸化式 ak+1+ak=m1rk1 は、(1)k1ak の差を取ると和で解ける。(3) では与えられた初期条件で ak=mk/(1+r) となることを示し、直線 lky=bx2 が接する条件を判別式で確認する。

解答

(1)
Pk(ak,ak2) である。点 Pk を通り傾き mk の直線 lkyak2=mk(xak) である。これと y=x2 を連立すると x2ak2=mk(xak) すなわち (xak)(x+akmk)=0 となる。したがって、もう一つの交点の x 座標は ak+1=mkak である。接する場合は mk=2ak であり、この式からも ak+1=ak となる。

(2) mk=m1rk1 なので、(1) より ak+1+ak=m1rk1 である。両辺に (1)k を掛けると (1)kak+1(1)k1ak=(1)km1rk1 となる。これを 1 から k1 まで足す。

まず r1 のとき、(1)k1aka1=j=1k1(1)jm1rj1=m1j=0k2(r)j=m11(r)k11+r.したがって ak=(1)k1a1+m1{rk1(1)k1}1+r である。

次に r=1 のときは ak+1+ak=m1(1)k1 であり、同じように足すと ak=(1)k1a1+(k1)(1)k2m1 である。

(3)
ここでは r1,0 であり、a1=m11+r である。(2) の r1 の式に代入するとak=(1)k1m11+r+m1{rk1(1)k1}1+r=m1rk11+r=mk1+r.よって mk=(1+r)ak である。

このとき直線 lkyak2=(1+r)ak(xak)y=(1+r)akxrak2と書ける。これが y=bx2 に接する条件を調べる。連立して bx2(1+r)akx+rak2=0 が重解をもてばよい。判別式を0にすると (1+r)2ak24brak2=0 である。m10r0 より ak0 なので b=(1+r)24r とすればよい。

したがって b=(1+r)24r について、すべての自然数 k に対し直線 lky=bx2 に接する。

別解

解法2(特解と同次解)

方針

一次漸化式 ak+1=ak+m1rk1 を、等比型の特解と同次解に分けて解く。初期条件を入れた後、接線の判別式を調べる。

解答

(1)
交点方程式は(xak)(x+akmk)=0だからak+1=mkak.(2)ak+1=ak+m1rk1を考える。r1 のとき Crk1 を特解と仮定するとCrk=Crk1+m1rk1より C=m11+r である。同次解は D(1)k1 なのでak=m1rk11+r+(a1m11+r)(1)k1.r=1 の場合は bk=(1)k1ak とおけばbk+1bk=m1となり、ak=(1)k1a1+(k1)(1)k2m1.(3)a1=m11+r では同次解の係数が0だからak=m1rk11+r,mk=(1+r)ak.よってlk:y=(1+r)akxrak2.y=bx2 との交点方程式の判別式を0にすると(1+r)2ak24brak2=0.ak0, r0 よりb=(1+r)24r.

総評

難度7、計算量6。目安時間は18〜24分。採点ポイントは、交点方程式を (xak)(x+akmk)=0 と因数分解すること、交代符号を使って漸化式を解くこと、(3) で接線条件を判別式0として確認することです。

誤りやすいのは、接する場合に「もう一つの交点」が存在しないから式が壊れると考えてしまうことです。重解として見れば ak+1=ak も同じ式で扱えます。また (2) では r=1 だけ和の公式の分母が消えるため、例外として分ける必要があります。

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出典: 九州大学 2003年度 前期 文系 第3問(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。