方針
逆数 bn=1/an を取ると,分母にあった an が消えて一次漸化式になる。bn+1=(c/2)bn+25 を解き,その逆数として an を求める。0≦c<2 なので 0≦c/2<1 であり,極限では (c/2)n−1→0 を使う。c=0 も同じ式で扱えることを確認する。
解答
(1) bn=1/an とおくとbn+1=an+11=2an5an+c=2c⋅an1+25=2cbn+25である。したがって p=2c,q=25 である。
(2) b1=1 であり,bn+1=2cbn+25 である。0≦c<2 より c/2=1 なので,定数解 B を B=2cB+25 で求めると B=2−c5 である。したがって bn+1−B=2c(bn−B) より bn−B=(2c)n−1(b1−B) である。ここで b1−B=1−2−c5=−2−c3+c だからbn=2−c5−2−c3+c(2c)n−1=2−c5−(3+c)(2c)n−1である。よって an=5−(3+c)(2c)n−12−c である。
(3) 0≦c<2 より 0≦2c<1 であるから (2c)n−1→0 である。したがって(2)の式より n→∞liman=52−c である。
一般項の分母の確認
0≦c<2 では 0≦c/2<1 である。n=1 のとき分母は 2−c>0 であり,n が増えると (c/2)n−1 は増加しないため,5−(3+c)(2c)n−1>0である。したがって得た一般項はすべての n で定義され,逆数を取る操作も正当である。
総評
逆数を取って一次漸化式へ直すのがすべてである。目安は12分程度。定数解 5/(2−c) を先に引くと,一般項の導出が短くなる。c=0 も含めて 0≦c/2<1 であるため,極限では同じ式をそのまま使える。
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出典: 九州大学 2006年度 後期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。