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九州大学 2004年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

曲線C:y=1x (x>0)と直線l:y=x+52について
次の問いに答えよ.

(1) C上の点P(p,1p)からlに下ろした垂線が
lと交わる点をQとする.線分PQの長さをpを用いて表せ.

(2) Clによって囲まれた図形をlのまわりに1回転して得られる回転体の体積を求めよ.

難易度7/ 10計算量7/ 10目安30

積分図形と方程式 接線・法線体積計算面積計算

方針

(1) は直線 x+y5/2=0 と点 (p,1/p) の距離公式で求める。(2)では交点 x=1/2,2 を出し、領域内で直線が曲線より上にあることを確認する。斜めの直線を軸に回転するため、縦の円板ではなく、各点が回転して作る薄い輪の体積 2π×軸からの距離×dA を積分する。軸からの距離は (5/2xy)/2 であり、内側の y 積分は高さの2乗にまとまる。

解答

(1)

直線 ly=x+52 すなわち x+y52=0 である。点 P(p,1p) からこの直線までの距離が PQ であるから、点と直線の距離公式よりPQ=p+1p5212+12=p+1p522である。

(2)

まず交点を求める。曲線 C と直線 l の交点では 1x=x+52 である。x>0 なので両辺に x を掛けると 1=x2+52x すなわち 2x25x+2=0 である。よって (2x1)(x2)=0 となり、交点の x 座標は x=12,x=2 である。 12<x<2 では、例えば x=1x+52=32,1x=1 なので、直線 l が曲線 C より上にある。したがって囲まれた領域は 12x2,1xyx+52 である。

領域内の点 (x,y) から軸 l までの距離は r=52xy2 である。面積の小片 dA を軸 l のまわりに回転すると、半径 r の薄い輪を作るので、その体積は 2πrdA と考えられる。よって体積 VV=2π1/221/xx+5/252xy2dydxである。

内側を計算する。H=x+521x とおくと、y=1/x から直線までの縦方向の差が H であり、1/xx+5/2(52xy)dy=12(x+521x)2=12H2である。したがってV=π21/22(x+521x)2dxである。

ここで(x+521x)2=x25x+3345x+1x2なので、1/22(x+521x)2dx=[x3352x2+334x5logx1x]1/22=57810log2.よってV=π2(57810log2)=2π(57165log2)である。

曲線と回転軸

総評

難度7、計算量7。目安時間は28〜36分。斜めの直線を軸にした回転体なので、通常の x 軸回転の円板公式をそのまま使うと誤る。(1)の距離公式が(2)の半径にもつながっていることを意識し、軸からの距離 (5/2xy)/2 を面積全体で積分するのが安全である。計算では交点 1/2,2、上下関係、平方展開の定数項 33/4、最後の log2 の係数がミスの出やすい箇所である。

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出典: 九州大学 2004年度 後期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。