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九州大学 2006年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第2問

OABにおいて,辺OBの中点をM,辺ABα:1αに内分する点をPとする.
ただし,0<α<1とする.
線分OPAMの交点をQとし,
Qを通り,線分AMに垂直な直線が,辺OAまたはその延長と交わる点をRとする.
OA=a
OB=bとして,次の問いに答えよ.

(1) ベクトルOPOQ
abおよびαを用いて表せ.

(2) a=2b=3AOB=θ
cosθ=16とする.
このとき,ベクトルORaαを用いて表せ.

(3) (2)の条件のもとで,点Rが辺OAの中点であるときのαの値を求めよ.

難易度5/ 10計算量6/ 10目安12

ベクトル図形と方程式 ベクトル成分計算内積の利用文字消去

方針

まず内分点 Pa,b で表し、交点 QOP 上の表し方と AM 上の表し方を係数比較して求める。(2)では ROA またはその延長上にあるので OR=λa とおき、QRAM(OROQ)(b/2a)=0 と翻訳する。与えられた長さと角から ab=1 を出し、係数 λ を決める。最後は R が中点である条件を λ=12 として解く。

解答

(1)

P は辺 ABα:1α に内分するので、OP=(1α)a+αbである。

Q は直線 OP 上にあるから、ある実数 s を用いてOQ=s{(1α)a+αb}と書ける。一方、MOB の中点であるから OM=12b であり、Q は直線 AM 上にもあるので、ある実数 u を用いてOQ=(1u)a+u2bと書ける。

係数を比較すると s(1α)=1u,sα=u2 である。第2式から u=2sα であり、これを第1式に代入すると s(1α)=12sα すなわち s(1+α)=1 である。したがって s=11+α となり、OQ=1α1+αa+α1+αbである。

(2)

条件よりab=abcosθ=2316=1である。またaa=4,bb=9である。

R は辺 OA またはその延長上にあるから OR=λa とおく。直線 AM の方向ベクトルは AM=12ba である。したがって QRAM より(OROQ)(12ba)=0である。

ここでa(12ba)=1214=72であり、b(12ba)=1291=72である。また(1)よりOROQ=(λ1α1+α)aα1+αbであるから、垂直条件は72(λ1α1+α)72α1+α=0となる。よってλ=1α1+αα1+α=12α1+αである。したがって OR=12α1+αa である。

(3)

R が辺 OA の中点であることは OR=12a と同じである。よって(2)の結果から 12α1+α=12 である。分母は 1+α>0 なので、2(12α)=1+α すなわち 1=5α となる。したがって α=15 である。

別解

解法2

方針

(1) の交点表示は解法1と同じである。(2)では O=(0,0),A=(2,0) と置き,内積条件から B=(12,35/2) を選ぶ。直線 OPAM の交点を座標で求め,AM に垂直な直線と x 軸の交点から R を決める。(3)は R の係数を 12 とする。

解答

(1) 解法1と同様にOP=(1α)a+αb,OQ=1α1+αa+α1+αbである。

(2)
座標を置いて(2)を確認することもできる。O=(0,0)A=(2,0) とおく。b=3ab=1 より、B=(12,35/2) としてよい。このときP=(23α2,α352),M=(14,354)である。QOP 上で Q=sP、また AM 上で Q=A+u(MA) と表すと、y 座標から u=2sαx 座標から s(23α2)=27u4 である。これに u=2sα を代入して s(2+2α)=2 となるので、s=1/(1+α) である。

直線 AM の傾きは 35/4142=357 だから、これに垂直な直線の傾きは 7/35 である。R=(2λ,0) とおくと、QR の傾きが 7/35 であることからα35/{2(1+α)}2λ(43α)/{2(1+α)}=735である。両辺を整理すると 5α=4λ(1+α)(43α) となり、λ=12α1+α を得る。ゆえに同じくOR=λa=12α1+αaである。

(3) 上の結果で ROA の中点となる条件は12α1+α=12である。これを解いて α=15 を得る。

総評

難度5、計算量6。交点を2通りに表して係数比較する力と、垂直条件を内積に直す力を確認する問題である。(1)の Q で媒介変数を2つ置くと計算が長く見えるが、係数比較は2本だけで済む。(2)では AM=b/2a の向き、ab=1、および OROQ の符号が失点しやすい。試験では12分程度を目安に、主解のベクトル処理で押し切るのが最短である。座標別解は検算には有効だが、根号を含むため答案としては主解よりやや重い。

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出典: 九州大学 2006年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。