方針
(1) は平面 上の点を を基点に 、 の一次結合で表し、係数和が になることを示す。
(2) は のもとで を最小化する。 と に分けると、まず が分かり、その後1変数の2次式になる。
(3) は条件を満たす座標を置き、三角錐 を底面 と高さで計算する。
解答
(1)
点 は平面 上にあるので、実数 を用いて と表せる。したがってである。ここで とおけば であり、 である。よって平面 上の点については が成り立つ。
(2)
内積の条件と より、である。したがって を のもとで最小化すればよい。 とおくと である。また である。 なので、第2項は のとき最小となる。よって最小点では である。
このとき となる。この2次式を で微分すると であるから、最小となるのは のときである。したがって である。
(3)
座標を となるように取る。 より の 座標は である。また より、 の 座標は である。さらに だから、向きを選べば とおける。
三角形 は直角二等辺三角形であり、その面積は である。点 から平面 、すなわち 平面までの高さは である。したがって三角錐 の体積は である。
総評
平面上の点の係数表示、制約付き最小化、空間図形の体積をつなぐ後期らしい問題で、目安時間は25分程度。(1) では係数和 が平面上の点の特徴であることを明確にする。(2) は を と に分けると計算がかなり軽くなる。座標で一気に解くこともできるが、(2) の最小化では対称性 を見抜くのが重要である。(3) は抽象ベクトルのまま抱え込まず、条件に合う座標を置いて底面積と高さに戻すと高校範囲で完結する。