方針
関数 の符号と増減をまず完全に整理する。 では左辺が負なので解がなく、 から最大点 までの増加区間と、 以後の減少区間でそれぞれ1解ずつあることを示す。評価では、 を 、、 の確認に使い、単調性の向きに注意して と の範囲を決める。最後は からはさみうちで極限を求める。
解答
(1) とおく。 では であるから であり、右辺 は正なので、この範囲には解はない。 で である。したがって は で増加し、 で減少する。また である。
ここで より が成り立つ。よって増加区間 では、値が から まで増えるので、方程式 はただ1つの解をもつ。また減少区間 では、値が から に近づくので、ここにもただ1つの解をもつ。以上より、 の範囲に解はちょうど2つある。
(2)
(1) より、小さい方の解 は にある。さらに である。 だから となる。 は で増加し、、 であるから、交点は と の間にある。したがって である。
次に大きい方の解 を考える。 であり、 である。これが より大きいことは すなわち と同値である。自然数 について であり、 だから、この不等式は成り立つ。 は で減少する。したがって でまだ右辺より大きいなら、右辺と等しくなる点はその右側にある。ゆえに である。
最後に で、 であるから、はさみうちにより である。
総評
難度5、計算量5。対数関数の増減と指定された評価を組み合わせる標準的な証明問題である。得点差が出るのは、 に解がないこと、 を境に単調性が変わること、減少区間では値比較から解の位置が右側になることを順に書けるかである。 の確認では、 まで変形して と を使うと見通しがよい。試験時間の目安は10分前後で、増減表と不等式評価を分けて整理すれば大きな計算負担はない。