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九州大学 2007年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

t0t1を満たす数とし,
空間内の4点A(t,0,1)B(1,t,0)C(0,1,t)
P(49t,49t,49t)を考える.
このとき,次の問いに答えよ.

(1) ABCは正三角形であることを示し,その面積S(t)を求めよ.

(2) ABCの重心をGとする.
PGABACの両方に垂直であることを示せ.

(3) 四面体PABCの体積V(t)を求めよ.
またV(t)の最小値とその最小値を与えるtの値を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

ベクトル図形と方程式 ベクトル成分計算内積の利用体積計算

方針

(1) は3辺の長さを成分で計算し,AB2=BC2=CA2 を示す。辺の長さは 2(t2t+1) なので,正三角形の面積公式に代入する。(2)は重心 G の座標を出し,PG(1,1,1) 方向であることを確認する。ABAC はどちらも成分和が0なので,内積が0になる。(3)は(2)で PG が底面に垂直と分かっているため,底面積 S(t) と高さ PG から体積を作る。最後は [0,1] 上の三次式の増減を調べて最小値を出す。

解答

(1)

各辺の長さの2乗を計算する。AB2=(1t)2+t2+(1)2=2(t2t+1),BC2=(1)2+(1t)2+t2=2(t2t+1),CA2=t2+(1)2+(1t)2=2(t2t+1)である。したがって AB=BC=CA=2(t2t+1) となり,ABC は正三角形である。

正三角形の面積は,一辺の長さを a とすると 34a2 であるからS(t)=342(t2t+1)=32(t2t+1)である。

(2)

重心 G の座標は3頂点の座標の平均である。よって G(t+13,t+13,t+13) である。一方 P(49t,49t,49t) なのでPG=(t+1349t,t+1349t,t+1349t)=3t9(1,1,1)である。

また AB=(1t,t,1),AC=(t,1,t1) である。これらの成分の和はそれぞれ (1t)+t1=0,t+1+t1=0 である。したがってPGAB=0,PGAC=0となる。よって PGABAC の両方に垂直である。

(3)

(2) より,PG は三角形 ABC を含む平面に垂直である。したがって四面体 PABC の高さは PG である。0t1 では 3t>0 なので PG=3t93 である。よってV(t)=13S(t)PG=1332(t2t+1)3t93=(t2t+1)(3t)18である。

ここで F(t)=(t2t+1)(3t)=t3+4t24t+3 とおく。微分すると F(t)=3t2+8t4=(3t2)(t2) である。0t1 において,F(t)<00<t<23F(t)>023<t<1 である。したがって F(t)t=23 で最小となる。

このとき t2t+1=4923+1=79,3t=73 だからVmin=1187973=49486である。最小値を与える値は t=23 である。

重心 G を通る (1,1,1) 方向が底面の法線になり、PG が四面体の高さになる。

総評

難度5,計算量5。前半は空間ベクトルの成分計算を丁寧に行えばよい。重心 G と点 P がどちらも (1,1,1) 方向の直線上にあることに気づくと,垂直性の確認が短くなる。(3)では PG が底面に垂直であることを(2)からはっきり受け取り,底面積と高さで体積を出す。最後の増減は t=2 が範囲外であることまで確認する。目安時間は20分前後。

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出典: 九州大学 2007年度 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。