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九州大学 2007年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

f(x)=(x22)(x24x+2)とおく.
このとき,次の問いに答えよ.

(1) 方程式f(x)=0の実数解xをすべて求め,小さい順に並べよ.

(2) 不等式f(n)0を満たす整数nをすべて求めよ.

(3) 不等式f(n)1を満たす整数nをすべて求めよ.

難易度3/ 10計算量3/ 10目安12

数と式方程式・不等式 展開・因数分解、場合分け、範囲評価

方針

(1) はすでに因数分解されている2つの二次式をそれぞれ解き,4つの実数解の大小を整理する。特に 222 の順序を確認する。(2)は最高次係数が正の4次式なので,4つの単根で符号が交互に変わることを使い,f(x)0 となる区間から整数を読む。(3)は整数問題なので,まず n2n4 を除外し,残った有限個を代入する。さらに f(x)1=(x1)2(x22x5) と因数分解して確認する別ルートもある。

解答

(1) f(x)=(x22)(x24x+2) であるから,f(x)=0x22=0 または x24x+2=0 と同値である。よって x=±2 および x=4±1682=2±2 を得る。

大小を比べると 2<22<2<2+2 である。したがって小さい順に 2,22,2,2+2 である。

(2)

4つの解はいずれも重解ではなく,f(x) の最高次の係数は正である。したがって x が十分大きいところでは f(x)>0 であり,解を通るたびに符号が変わる。よって f(x)0 となる範囲は 2x22,2x2+2 である。

ここで 2<2<1<0<22<1 および 1<2<2<3<2+2<4 であるから,この範囲にある整数は1,0,2,3である。

(3)

まず候補を絞る。n2 のとき n222,n24n+214 なので f(n)28>1 である。また n4 のとき n2214,n24n+22 なので,やはり f(n)28>1 である。

したがって調べるべき整数は 1,0,1,2,3 に限られる。代入するとn10123f(n)14127であり,すべて 1 以下である。よって求める整数は1,0,1,2,3である。

4つの単根を左から並べると、符号は根を通るたびに交互に変わる。

別解

解法2

方針

(1) は2つの二次因子から4根を求める。(2)は各整数への代入ではなく、根で区切った符号表から整数を拾う。(3)はf(x)1=(x1)2(x22x5)を先に用い、積が0以下となる整数範囲を一度に決める。

解答

(1)

二つの因子をそれぞれ0とおくとx=±2,x=2±2を得る。また 22>0 かつ 22<2 なので、小さい順は2,22,2,2+2である。

(2)

最高次係数が正で4根はすべて単根だから、符号表はx(,2)(2,22)(22,2)(2,2+2)(2+2,)f(x)+++となる。したがって f(n)0 を満たす整数はn=1,0,2,3である。

(3)

展開してから因数分解するとf(x)1=x44x3+8x5=(x1)2(x22x5)である。よってf(n)1    (n1)2{(n1)26}0.平方因子を考えると(n1)26で十分であり、整数 n について1n3.したがってn=1,0,1,2,3である。

総評

難度3,計算量3。因数分解された形をそのまま利用する基本問題だが,(1)で4つの解の順序を取り違えると(2)の符号区間も崩れる。(3)は整数だけを相手にするので,外側を不等式で除外してから有限個を代入するのが安全である。別解のように f(x)1 がきれいに因数分解できることに気づけば,候補代入の確認にもなる。目安時間は12分前後。

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出典: 九州大学 2007年度 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。