方針
(1) はすでに因数分解されている2つの二次式をそれぞれ解き,4つの実数解の大小を整理する。特に と の順序を確認する。(2)は最高次係数が正の4次式なので,4つの単根で符号が交互に変わることを使い, となる区間から整数を読む。(3)は整数問題なので,まず と を除外し,残った有限個を代入する。さらに と因数分解して確認する別ルートもある。
解答
(1) であるから, は または と同値である。よって および を得る。
大小を比べると である。したがって小さい順に である。
(2)
4つの解はいずれも重解ではなく, の最高次の係数は正である。したがって が十分大きいところでは であり,解を通るたびに符号が変わる。よって となる範囲は である。
ここで および であるから,この範囲にある整数はである。
(3)
まず候補を絞る。 のとき なので である。また のとき なので,やはり である。
したがって調べるべき整数は に限られる。代入するとであり,すべて 以下である。よって求める整数はである。
4つの単根を左から並べると、符号は根を通るたびに交互に変わる。
別解
解法2
方針
(1) は2つの二次因子から4根を求める。(2)は各整数への代入ではなく、根で区切った符号表から整数を拾う。(3)はを先に用い、積が0以下となる整数範囲を一度に決める。
解答
(1)
二つの因子をそれぞれ0とおくとを得る。また かつ なので、小さい順はである。
(2)
最高次係数が正で4根はすべて単根だから、符号表はとなる。したがって を満たす整数はである。
(3)
展開してから因数分解するとである。よって平方因子を考えるとで十分であり、整数 についてしたがってである。
総評
難度3,計算量3。因数分解された形をそのまま利用する基本問題だが,(1)で4つの解の順序を取り違えると(2)の符号区間も崩れる。(3)は整数だけを相手にするので,外側を不等式で除外してから有限個を代入するのが安全である。別解のように がきれいに因数分解できることに気づけば,候補代入の確認にもなる。目安時間は12分前後。