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九州大学 2009年度 前期日程 第2次学力試験(数学理系)理系数学 第1問

座標平面に3点O(0,0)A(2,6)B(3,4)をとり,
Oから直線ABに垂線OCを下ろす.
また,実数stに対し,
POP=sOA+tOBで定める.
このとき,次の問いに答えよ.

(1)Cの座標を求め,
CP2stを用いて表せ.

(2) sを定数として,tt0の範囲で動かすとき,
CP2の最小値を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

ベクトル図形と方程式 座標設定ベクトル成分計算、範囲評価

方針

(1) は文系第2問と同じく,直線AB上の垂線の足Cを内積で求め,Pの座標からCP2を展開する.(2)はsを定数と見て,tについての二次関数を平方完成する.頂点t=(46s)/5が条件t0を満たすかどうかで,s2/3s2/3に分ける.境界で2つの式が一致することも確認する. 最後に境界s=2/3で2つの式が一致することを確認し,場合分けの抜けを防ぐ.

解答

(1)

直線ABの方向ベクトルは AB=(1,2) である.直線AB上の点Cを C=A+uAB=(2+u,62u) とおく.OCABより (2+u,62u)(1,2)=0 であるから 2+u12+4u=0,5u=10,u=2 である.したがって C=(4,2) である.

また OP=s(2,6)+t(3,4)=(2s+3t,6s+4t) なので P=(2s+3t,6s+4t) である.したがって CP=(2s+3t4,6s+4t2) であり,CP2=(2s+3t4)2+(6s+4t2)2=40s2+60st40s+25t240t+20である.よって CP2=40s2+60st40s+25t240t+20 である.

(2)

sを定数として,CP2をtの二次関数と見る.整理すると CP2=25t2+(60s40)t+40s240s+20 である.頂点のt座標は t=60s40225=46s5 である.

まず 46s50 すなわちs2/3のとき,頂点は条件t0の範囲内にある.このとき最小値は40s240s+20(60s40)2425=40s240s+20(36s248s+16)=4s2+8s+4=4(s+1)2である.

次にs2/3のとき,頂点はt<0側にある.したがってt0では端点t=0で最小となり,最小値は 40s240s+20 である.

よって求める最小値は{4(s+1)2(s23),40s240s+20(s23)である.境界s=2/3ではどちらも100/9となり,一致している.

正射影で見る最短距離

別解

解法2

方針

垂線の足 C を求めた後,PC=(sAC)+tB と見る.固定したベクトル sACtB を加えた長さの最小化は,B 方向への正射影で処理できる.無制約の射影係数が t0 を満たすかにより場合分けする.

解答

(1) AB=(1,2) である.直線 AB 上の点をA+uAB=(2+u,62u)とおく.これが垂線の足 C である条件は(2+u,62u)(1,2)=0であり,10+5u=0 から u=2 を得る.したがってC=(4,2).P=sA+tB=(2s+3t,6s+4t) だからCP2=(2s+3t4)2+(6s+4t2)2=40s2+25t2+60st40s40t+20.(2)

D=sAC=(2s4,6s2) とおくとCP=D+tB.ここでB2=25,DB=30s20.直線全体 tR 上での最小点は,D+tBB と直交するときだからt=DBB2=46s5.s2/3 のとき t0 であり,minCP2=D2(DB)2B2=4s2+8s+4.s>2/3 のとき t<0 なので,半直線 t0 上の最近点は端点 t=0 である.したがってminCP2=D2=40s240s+20.以上よりmint0CP2={4s2+8s+4(s2/3),40s240s+20(s>2/3)である.

総評

難度5,計算量5,目安時間20分.平方完成による主解法と,B方向への正射影による第2解法を収録した.頂点 t=(46s)/5 が半直線 t0 に入るかを s=2/3 で場合分けし,境界で両式が一致することまで確認する.

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出典: 九州大学 2009年度 前期 理系 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。