方針
(1) は文系第2問と同じく,直線AB上の垂線の足Cを内積で求め,Pの座標からを展開する.(2)はsを定数と見て,tについての二次関数を平方完成する.頂点が条件を満たすかどうかで,とに分ける.境界で2つの式が一致することも確認する. 最後に境界で2つの式が一致することを確認し,場合分けの抜けを防ぐ.
解答
(1)
直線ABの方向ベクトルは である.直線AB上の点Cを とおく.より であるから である.したがって である.
また なので である.したがって であり,である.よって である.
(2)
sを定数として,をtの二次関数と見る.整理すると である.頂点のt座標は である.
まず すなわちのとき,頂点は条件の範囲内にある.このとき最小値はである.
次にのとき,頂点は側にある.したがってでは端点で最小となり,最小値は である.
よって求める最小値はである.境界ではどちらもとなり,一致している.
正射影で見る最短距離
別解
解法2
方針
垂線の足 を求めた後, と見る.固定したベクトル に を加えた長さの最小化は, 方向への正射影で処理できる.無制約の射影係数が を満たすかにより場合分けする.
解答
(1) である.直線 上の点をとおく.これが垂線の足 である条件はであり, から を得る.したがって だから(2)
とおくとここで直線全体 上での最小点は, が と直交するときだから のとき であり, のとき なので,半直線 上の最近点は端点 である.したがって以上よりである.
総評
難度5,計算量5,目安時間20分.平方完成による主解法と,B方向への正射影による第2解法を収録した.頂点 が半直線 に入るかを で場合分けし,境界で両式が一致することまで確認する.