方針
を基準にして,を座標軸のように使う。(1)はを内積で比べると定数部分が消え,鋭角三角形の条件が効く。(2)は,と表し,を直線上と直線上の二通りで表して係数比較する。(3)は得た係数のの極限を取り,辺上の内分比に直す。
解答
(1)
を原点のように見れば, である。はをに内分するのでであり, である。また,はをに内分するのでであり, である。
したがってである。,を用いて二乗の差を計算するとである。三角形は鋭角三角形なので,特には鋭角であり, である。よってであり,長さは正だから である。
(2)
はをに内分するから である。同様に,はをに内分するから である。
は直線上にあるので,ある実数を用いて と表せる。また,は直線上にもあるので,ある実数を用いて と表せる。係数を比較すると である。第一式からであるから,第二式へ代入して を得る。したがって である。よってである。
(3)
(2) の係数をそれぞれで調べる。まずである。またである。したがって極限の点をとすると である。
これは を意味するので,は辺上にあり を満たす点である。
2本の線分の交点
。重心座標比から を求める。
別解
方針
(1) は長さの二乗差を内積で評価する。(2) では三角形 における の内分比から、交点 の重心座標比を直接定める。(3) はその比の主要項だけを比較する。
解答
(1)
を原点とするとである。したがってである。最後の不等号は が鋭角であることによる。よって である。
(2) である。 の に関する重心座標を とすると、各中線上の比からとなる。よってである。正規化するとを得る。
(3)
ではである。したがって極限では の重みが消え、となる。ゆえにである。
総評
難度6、計算量6。比の読み取りを誤ると全体が崩れる問題であり,をに内分する点がになることを最初に確認したい。(1)は差の二乗で比較し,鋭角条件を内積の正負に使うのが要点である。(2)の交点計算はやや長いので,直線との二つの表示を並べ,係数比較を省かず書くと安全である。目安時間は20分前後。