方針
位置ベクトルを とおき、条件 を と読む。(1)は の中点 の位置ベクトルから直ちに示す。(2)は直角三角形の斜辺の中点が3頂点から等距離にあることを使う。(3)は式を展開し、一次の項が で消えることを確認して だけを残す。
解答
(1) とおく。条件 より である。 は辺 の中点なので である。したがって となる。よって は一直線上にあり、しかも であるから、点 は線分 の中点である。
回転・平行移動して とした代表図。
(2)
三角形 は直角三角形で、斜辺 の長さは2である。斜辺の中点 は3頂点 から等距離にあるので である。
(1) より は の中点であるから である。ここで中線公式を点 、2点 とその中点 に対して用いると である。したがって である。
(3) とおく。与えられた左辺を展開すると条件より なので、一次の項は消える。また (2) と より である。したがって左辺は である。
これが に等しいので すなわち である。よって である。
別解
解法2
方針
(1) で中点関係を得たあと、 を原点、直線 を 軸に取る。直角三角形の斜辺の中点という性質から を単位円上に置き、 を対蹠点として座標計算する。最後は与式を展開し、 が直接現れる形へ整理する。
解答
(1) とおく。条件から である。一方、 は の中点なのでしたがって はこの順に一直線上にあり、 である。よって は線分 の中点である。
(2)
直角三角形の斜辺 の中点 は外心であるから平行移動と回転によってとしてよい。 は中心 、半径1の円の直径の両端なので、ある実数 を用いてと表せる。したがってゆえに(3)
とおく。上の座標を用いるとであり、また が原点に関する対称点であることからである。よって与式の左辺はこれが に等しいので一方、 であるからしたがって である。
総評
直角三角形の斜辺中点の性質と位置ベクトルを組み合わせる問題である。(1)の から を読むところが全体の起点になる。(2)は斜辺中点が外接円の中心になる性質、(3)は展開した一次の項が条件で消えることが採点点である。目安時間は18分程度。 別解では斜辺の中点を原点に取ると、 が単位円上の対蹠点になり、和を取ったときに方向角が消える構造まで見える。