方針
は 上で の外側にあるので,面積比からまず を読む。これにより の位置ベクトルが内分公式で出る。次に を とおくと,, となるため, と分かる。(3)は3直線への距離が等しいことを,面積が辺の長さに比例することへ変換する。
解答
(1)
直線 を基準に見ると, と は同じ底辺 を持ち,高さはそれぞれ点 , から直線 への距離である。点 は 上にあるので,これらの距離の比は に等しい。したがって である。
よって内分公式よりである。
(2) とおく。点 は に関して と反対側にあるので である。 の面積を とする。 を 方向に 倍した位置に取ると, と の面積の和は である。一方, から直線 への距離は, から への距離の 倍なので である。したがって であり, となる。ゆえに(1)よりである。
(3)
点 を中心とし,3直線 に接する円が存在するなら, からこれら3直線への距離はすべて等しい。その共通の距離を とする。
各三角形の面積は,対応する辺を底辺とするとである。 より である。これを(2)に代入するとである。
は半直線 上で の外側にある。
別解
解法2
方針
, と媒介し,各三角形の面積を行列式の倍率として表す。面積比から と を直接決めるため,内分公式を先に使わずに位置ベクトルが得られる。
解答
(1) , とし,とおく。ただし である。三角形 の面積を とすると,行列式の倍率からよって であり,(2) 上の2式から である。また, は の外側にあるのでしたがって , である。(1)へ代入してを得る。
(3) から3直線への共通距離を とするとよって(2)に を代入すればとなる。
総評
難度6,計算量5。図形を座標化しなくても,面積比だけで位置ベクトルが決まる良問である。(1)では の向きを逆にしないこと,(2)では が が を越えた分に対応するため が の面積になることがポイントである。(3)は接円の半径そのものを求める必要はなく,面積が辺の長さに比例することだけ使えばよい。15分程度で整理したい。