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九州大学 2011年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

空間内の4点O(0,0,0)A(0,2,3)B(1,0,3)C(1,2,0)を考える。
このとき,以下の問いに答えよ。

(1) 4点OABCを通る球面の中心Dの座標を求めよ。

(2) 3点ABCを通る平面に点Dから垂線を引き,交点をFとする。
線分DFの長さを求めよ。

(3) 四面体ABCDの体積を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

ベクトル図形と方程式 座標設定内積の利用体積計算

方針

(1) は球の中心 D=(x,y,z)O,A,B,C から等距離にあることを3本の一次方程式にして解く。(2)は平面 ABC の方程式を求め、点と平面の距離公式で DF を出す。(3)は ABC の面積をベクトルで求め、高さ DF を掛けて体積を求める。計算確認として、最後は行列式による体積計算も使える。

解答

(1)

球面の中心を D=(x,y,z) とおく。D は4点 O,A,B,C から等距離にあるので DO2=DA2=DB2=DC2 である。

まず DO2=DA2 より x2+y2+z2=x2+(y2)2+(z3)2 である。整理して 4y+6z=13 を得る。同様に DO2=DB2 より x2+y2+z2=(x1)2+y2+(z3)2 なので 2x+6z=10 である。また DO2=DC2 より x2+y2+z2=(x1)2+(y2)2+z2 だから 2x+4y=5 である。

連立方程式{4y+6z=13,2x+6z=10,2x+4y=5を解くと x=12,y=1,z=32 である。したがって D(12,1,32) である。

(2)

3点 A(0,2,3),B(1,0,3),C(1,2,0) を通る平面を lx+my+nz=d とおく。3点を代入して整理すると、平面 ABC の方程式は 6x+3y+2z=12 である。実際、A,B,C はいずれもこの式を満たす。

D(1/2,1,3/2) からこの平面までの距離が DF であるからDF=612+31+2321262+32+22=3+3+3127=37である。

四面体 ABCD を底面 ABC、高さ DF と見る。

(3) AB=BA=(1,2,0),AC=CA=(1,0,3)である。したがって AB2=12+(2)2=5,AC2=12+(3)2=10 であり、ABAC=1 である。よって三角形 ABC の面積は[ABC]=12AB2AC2(ABAC)2=125101=72である。

四面体 ABCD の底面を ABC、高さを DF と見ると、体積は13[ABC]DF=137237=12である。

別解

解法2

方針

球面を一般形で置くと、4点を代入するだけで中心が得られる。平面の法線ベクトルは外積に相当する成分計算で求め、最後は底面積と高さを別々に出さず、3本の辺ベクトルが作る平行六面体の体積から四面体の体積を直接求める。

解答

(1)

原点 O を通る球面の方程式をx2+y2+z2+ux+vy+wz=0とおく。点 A,B,C を順に代入すると{13+2v+3w=0,10+u+3w=0,5+u+2v=0を得る。これを解くとu=1,v=2,w=3.平方完成すれば球面の中心はD=(u2,v2,w2)=(12,1,32)である。

(2) AB=(1,2,0),AC=(1,0,3)の両方に垂直なベクトルとして (6,3,2) を取れる。したがって平面 ABC6x+3y+2z=12である。点 D からこの平面までの距離はDF=612+31+2321262+32+22=37となる。

(3) AD=(12,1,32)である。AB,AC が張る平行四辺形の有向面積ベクトルは (6,3,2) なので、3本のベクトルが作る平行六面体の体積は(6,3,2)(12,1,32)=333=3である。四面体の体積はその 1/6 だから36=12である。

総評

空間座標の標準問題で、中心、平面、距離、体積を順に処理する。球の中心は非線形に見えるが、等距離条件で2乗を差し引けば一次方程式だけになる。平面 ABC の式 6x+3y+2z=12 を正確に出せれば、(2)(3)は距離公式と底面積計算で進む。目安時間は20分程度。 球面の一般形を使う別解では、中心決定が3元1次方程式に直結し、体積も3本の辺ベクトルから一度に検算できる。

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出典: 九州大学 2011年度 前期日程 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。