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九州大学 2014年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第3問

座標平面上の楕円(x+2)216+(y1)24=1(A)を考える。
以下の問いに答えよ。

(1) 楕円(A)と直線y=x+aが交点をもつときのaの値の範囲を求めよ。

(2) x+y=1を満たす点(x,y)全体がなす図形の概形をかけ。

(3)(x,y)が楕円(A)上を動くとき,
x+yの最大値,最小値とそれを与える(x,y)をそれぞれ求めよ。

難易度7/ 10計算量6/ 10目安28

図形と方程式 軌跡、絶対値の処理、範囲評価

方針

楕円を x=2+4cosθ,y=1+2sinθ とおく。(1)は a=yx の値域を求める。(2)は絶対値を象限ごとに外して4本の線分を描く。(3)の最大値は、4つの一次式 pmx±y の楕円上での最大値を比較する。最小値は、原点中心のひし形 x+yc を広げ、楕円に初めて触れる c を求める。候補 c=31 のひし形全体が楕円内部にあることを、凸な2次式の頂点値で証明する。

解答

(1) 楕円はx=2+4cosθ,y=1+2sinθと表せる。直線 y=x+a との交点ではa=yx=3+2sinθ4cosθである。2sinθ4cosθ の振幅は 25 だから325a3+25である。

(2) 各象限で絶対値を外すと、x+y=1,x+y=1,xy=1,xy=1の各線分になる。したがって ((1,0),(0,1),(-1,0),(0,-1)) を頂点とするひし形である。

(3) まず最大値を求める。任意の点でx+y=max{x+y, xy, x+y, xy}である。楕円上で ux+vy の最大値は、媒介変数表示から2u+v+(4u)2+(2v)2である。u,v{1,1} を代入すると最大は u=1,v=1 のときで、max(x+y)=3+25となる。等号にはcosθ=25,sinθ=15が必要だから、その点は(2855,1+255)である。この点は第2象限にあり、実際に x+y=x+y となる。

次に最小値を求める。楕円を表す2次式をF(x,y)=(x+2)216+(y1)24とおく。c=31 とし、ひし形Dc={(x,y):x+yc}を考える。F は凸な2次式なので、ひし形上の最大値は4頂点のいずれかでとる。各頂点で調べると頂点F(x,y)(c,0)(c+2)216+14<1(c,0)(2c)216+14<1(0,c)14+(c1)24<1(0,c)14+(c+1)24=1である。最後の等号では c+1=3 を使った。よって Dc は楕円の内部に含まれ、その境界は (0,c)=(0,13) で楕円に接する。したがって楕円上ではx+yc=31であり、最小値は 31、その点は (0,13) である。

位置関係は次図のようになる。青い小ひし形が最小値、橙色の接線が最大値に対応する。

総評

難度7、計算量6。目安時間は28分。(1)の yx の値域が(3)の最大値へつながる。(3)の最大値は4つの一次式を比較し、等号点が対応する象限にあることまで確認する。最小値は軸との交点だけを比較して終えると証明不足になりやすい。原点中心のひし形 x+y31 全体が楕円の内部にあることを示せば、下側の y 軸交点が真の最小点だと保証できる。図では最小のひし形と最大の支持直線を対応させた。

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出典: 九州大学 2014年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。