方針
楕円を とおく。(1)は の値域を求める。(2)は絶対値を象限ごとに外して4本の線分を描く。(3)の最大値は、4つの一次式 の楕円上での最大値を比較する。最小値は、原点中心のひし形 を広げ、楕円に初めて触れる を求める。候補 のひし形全体が楕円内部にあることを、凸な2次式の頂点値で証明する。
解答
(1) 楕円はと表せる。直線 との交点ではである。 の振幅は だからである。
(2) 各象限で絶対値を外すと、の各線分になる。したがって ((1,0),(0,1),(-1,0),(0,-1)) を頂点とするひし形である。
(3) まず最大値を求める。任意の点でである。楕円上で の最大値は、媒介変数表示からである。 を代入すると最大は のときで、となる。等号にはが必要だから、その点はである。この点は第2象限にあり、実際に となる。
次に最小値を求める。楕円を表す2次式をとおく。 とし、ひし形を考える。 は凸な2次式なので、ひし形上の最大値は4頂点のいずれかでとる。各頂点で調べるとである。最後の等号では を使った。よって は楕円の内部に含まれ、その境界は で楕円に接する。したがって楕円上ではであり、最小値は 、その点は である。
位置関係は次図のようになる。青い小ひし形が最小値、橙色の接線が最大値に対応する。
総評
難度7、計算量6。目安時間は28分。(1)の の値域が(3)の最大値へつながる。(3)の最大値は4つの一次式を比較し、等号点が対応する象限にあることまで確認する。最小値は軸との交点だけを比較して終えると証明不足になりやすい。原点中心のひし形 全体が楕円の内部にあることを示せば、下側の 軸交点が真の最小点だと保証できる。図では最小のひし形と最大の支持直線を対応させた。