方針
(1) は円の中心から直線までの距離を半径と比較し、垂線の足を接点とする。(2)は放物線を円へ代入し、実数解を因数分解と判別式で絞る。(3)は絶対値でできる領域がy軸対称であることを使う。右半分を と に分け、前者は放物線から円の上弧まで、後者は円の縦断面全体を積分する。最後に2倍し、図の境界と積分区間が一致することを確認する。
解答
(1)
円 の中心は 、半径は である。直線 を と書くと、中心 からこの直線までの距離は である。これは半径に等しいので、直線 は円 に接する。
接点は中心から直線へ下ろした垂線の足である。直線 に垂直で中心を通る直線は すなわち である。これを と連立すると である。したがって接点は である。
(2)
放物線 を円の式に代入する。 である。両辺を16倍して整理すると となる。これは と因数分解できる。 は判別式 なので実数解をもたない。よって共有点の 座標は のみであり、そのとき である。したがって共有点は だけである。
(3)
領域は 軸に関して対称であるから、右半分の面積を求めて2倍する。 では、領域 は円 である。 では、 と がつながっており、 との共通部分の下側は放物線 上側は円 の上側 である。したがってこの部分の面積は である。
また では、円 の縦断面全体が放物線の上にあるので、面積は である。
よって求める面積 はである。ここで とおくと、円弧部分は半径 の円の面積で計算できる。実際に積分を整理すると であり、2つの円弧積分を合わせた右半分の円弧部分は になる。
したがって右半分の面積は であり、全体の面積は である。
青色部分が であり、境界を含む。橙色は
、緑色は 、青い曲線は放物線を表す。
総評
難度8、目安35分。(1)(2)は接点 を二つの方法で確認する得点源で、主戦場は(3)の領域把握と積分区間の分割である。絶対値によるy軸対称性を使い、右半分で を境に「放物線から円の上弧まで」と「円の縦断面全体」を分ける。AとBを別々に積分して重複を引く方法は重なりの管理で失点しやすい。図、上下の境界、積分式を同じ順番で書き、最後に2倍したかを確認するのが満点答案の構成である。