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九州大学 2013年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第4問

座標平面上の円(x1)2+(y1)2=2Cとする。以下の問いに答えよ。

(1) 直線y=x2は円Cに接することを示せ。また,接点の座標も求めよ。

(2)Cと放物線y=14x21の共有点の座標をすべて求めよ。

(3) 不等式y14x21の表す領域をDとする。
また,不等式x+y2の表す領域をAとし,
不等式(x1)2+(y1)22の表す領域をBとする。
そして,和集合AB,すなわち領域Aと領域Bを合わせた領域をEとする。
このとき,領域Dと領域Eの共通部分DEを図示し,さらに,その面積を求めよ。

難易度8/ 10計算量7/ 10目安35

図形と方程式積分 接線・法線面積計算、絶対値の処理

方針

(1) は円の中心から直線までの距離を半径と比較し、垂線の足を接点とする。(2)は放物線を円へ代入し、実数解を因数分解と判別式で絞る。(3)は絶対値でできる領域がy軸対称であることを使う。右半分を 0x22x1+2 に分け、前者は放物線から円の上弧まで、後者は円の縦断面全体を積分する。最後に2倍し、図の境界と積分区間が一致することを確認する。

解答

(1)
C の中心は (1,1)、半径は 2 である。直線 y=x2xy2=0 と書くと、中心 (1,1) からこの直線までの距離は 11212+(1)2=2 である。これは半径に等しいので、直線 y=x2 は円 C に接する。

接点は中心から直線へ下ろした垂線の足である。直線 y=x2 に垂直で中心を通る直線は y1=(x1) すなわち y=x+2 である。これを y=x2 と連立すると x=2,y=0 である。したがって接点は (2,0) である。

(2)
放物線 y=14x21 を円の式に代入する。 (x1)2+(14x22)2=2 である。両辺を16倍して整理すると x432x+48=0 となる。これは x432x+48=(x2)2(x2+4x+12) と因数分解できる。x2+4x+12 は判別式 424112=32<0 なので実数解をもたない。よって共有点の x 座標は x=2 のみであり、そのとき y=1441=0 である。したがって共有点は (2,0) だけである。

(3)
領域は y 軸に関して対称であるから、右半分の面積を求めて2倍する。 x0 では、領域 B は円 (x1)2+(y1)22 である。0x2 では、AB がつながっており、D との共通部分の下側は放物線 y=14x21 上側は円 B の上側 y=1+2(x1)2 である。したがってこの部分の面積は 02{1+2(x1)2(14x21)}dx である。

また 2x1+2 では、円 B の縦断面全体が放物線の上にあるので、面積は 21+222(x1)2dx である。

よって求める面積 SS=2{02(2x24+2(x1)2)dx+21+222(x1)2dx}である。ここで u=x1 とおくと、円弧部分は半径 2 の円の面積で計算できる。実際に積分を整理すると 02(2x24)dx=103 であり、2つの円弧積分を合わせた右半分の円弧部分は π になる。
したがって右半分の面積は 103+π であり、全体の面積は 203+2π である。

青色部分が DE であり、境界を含む。橙色は
x+y=2、緑色は (x1)2+(y1)2=2、青い曲線は放物線を表す。

総評

難度8、目安35分。(1)(2)は接点 (2,0) を二つの方法で確認する得点源で、主戦場は(3)の領域把握と積分区間の分割である。絶対値によるy軸対称性を使い、右半分で x=2 を境に「放物線から円の上弧まで」と「円の縦断面全体」を分ける。AとBを別々に積分して重複を引く方法は重なりの管理で失点しやすい。図、上下の境界、積分式を同じ順番で書き、最後に2倍したかを確認するのが満点答案の構成である。

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出典: 九州大学 2013年度 前期日程 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。