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九州大学 2024年度
文理共通数学 文系・理系 第4問

問題

を3以上の整数とする。座標平面上の点のうち、座標と座標がともに1以上以下の整数であるものを考える。これら個の点のうち3点以上を通る直線の個数をとする。以下の問いに答えよ。

(1) を求めよ。

(2) を求めよ。

(3) を求めよ。

出典:九州大学 2024年度 前期日程 第2次学力試験 文理共通 文系・理系 第4問

方針

解法1(基本移動ベクトルによる分類)

直線上で隣り合う格子点への移動を互いに素な整数の組で表す。3点を含むには同方向へ2回移動できる必要があるので、である。では水平・垂直・傾きだけ、ではさらに傾きだけが候補になる。各方向について正方形内に入る直線の本数を数える。

解法2(直線の方程式を列挙する別解)

3点以上を通る直線の傾き候補を、横方向の差と縦方向の差がともに以下であることから絞る。その後、各傾きについて切片を整数条件から直接列挙する。方向ベクトルではなく直線の方程式を表にするので、同一直線の重複がないことを確認しやすい。

解答

解法1(基本移動ベクトルによる分類)

直線上で隣り合う格子点への基本移動をとする。ただしは整数で、共通の正の約数をもたないものとする。3点以上を通るならが正方形内に入る向きを選べるので

が必要である。

(1)

では(1)よりである。したがって候補は水平、垂直、傾きだけである。水平線は3本、垂直線は3本、二つの対角方向はそれぞれ1本だから

(2)

でも(1)からであり、方向は同じ4種類だけである。水平4本、垂直4本である。傾きの直線はのうちの3本、傾きも対称性により3本なので

(3)

ではである。を互いに素に取ると、水平・垂直以外の傾きは

に限られる。

水平・垂直はそれぞれ5本である。傾きの5本、傾きも5本である。傾きでは3点は

の形で、の3本である。傾きも座標を入れ替えて3本、符号を負にした二方向もそれぞれ3本である。したがって

九州大学 2024年度 文系・理系 第4問の図1

{ 格子で新たに現れる基本方向はとその反転。}

解法2(直線の方程式を列挙する別解)

(1)

格子では、3点を通るために端から端までの座標差が必要である。該当する直線は

の8本なので

(2)

格子では、水平・垂直が各4本である。斜めは

の3本と、その左右反転である傾きの3本だけである。傾きの分子または分母の絶対値が2以上なら、3点で必要な2回分の移動が4以上となり、幅3に収まらない。よって

(3)

格子では、3点の間の2回分の基本移動が幅4に収まる必要がある。互いに素な座標差から、水平・垂直以外の傾きはだけである。

傾きについては

の5本である。傾きについては

の3本、傾きについては座標交換により3本である。負の傾きは正方形の左右反転で同数だから

となる。