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九州大学 2024年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第1問

2つの放物線C1:y=2x2,C2:y=2x28x+16の両方に接する直線をlとする。以下の問いに答えよ。

(1) 直線lの方程式を求めよ。

(2) 2つの放物線C1,C2と直線lで囲まれた図形の面積を求めよ。

難易度4/ 10計算量4/ 10目安15

微分積分図形と方程式 接線・法線判別式面積計算、計算整理

方針

各放物線上の接点の横座標をそれぞれa,bと置き、接線の傾きと切片を一致させる。接点がx=1,3、放物線どうしの交点がx=2と分かったら、囲まれた領域の上側がx=2C1からC2へ替わることを確認して積分を二つに分ける。差がそれぞれ完全平方になるので、面積計算まで見通しよく進む。

解答

(1)
C1上のx=aにおける接線は、C1=4xよりy=4a(xa)+2a2=4ax2a2である。一方、C2上のx=bにおける接線は、C2=4x8よりy=(4b8)(xb)+2b28b+16=(4b8)x2b2+16である。両者が同じ直線であるための条件は4a=4b8,2a2=2b2+16である。第1式からb=a+2であり、これを第2式へ代入するとa2=(a+2)28,4a4=0となる。よってa=1,b=3であり、求める直線はl:y=4x2である。

(2)
C1,C2の交点は2x2=2x28x+16よりx=2である。接点の横座標はそれぞれ1,3なので、囲まれた領域は1x2ではC1l2x3ではC2lに挟まれる。しかも2x2(4x2)=2(x1)2,(2x28x+16)(4x2)=2(x3)2である。したがって面積SS=122(x1)2dx+232(x3)2dx=23+23=43となる。

接点x=1,3と、上側の放物線が替わる交点x=2

別解

解法2(重解条件による別解)

方針

直線をy=mx+nと置く。放物線と直線の交点を与える二次方程式が重解をもつことと接することは同値なので、二つの判別式をともに0とする。これにより接点を二つ導入せずにm,nを直接決められる。面積は解法1と同じ交点順序を確認して求める。

解答

(1)
共通接線をy=mx+nとする。C1との交点は2x2mxn=0で与えられる。接するための条件はこの二次方程式が重解をもつことであるからm2+8n=0.(1)同様にC2との交点は2x2(m+8)x+16n=0であり、その判別式を0とすると(m+8)28(16n)=0.(2)(1)から8n=m2である。これを(2)へ代入して(m+8)2128m2=0,16m64=0を得るのでm=4、さらにn=2である。したがってl:y=4x2となる。

(2)
C1,C2の交点はx=2lとの接点は判別式の重解からそれぞれx=1,3である。よってS=12{2x2(4x2)}dx+23{2x28x+16(4x2)}dx=122(x1)2dx+232(x3)2dx=43.

総評

接線の問題では「同じ傾き」だけでは同一直線にならず、切片まで一致させる必要がある。接点法では傾き・切片の二条件、判別式法では二つの重解条件がその役割を果たす。面積では積分区間を接点x=1,3だけで決めず、二つの放物線の交点x=2で上側の曲線が替わることを確認するのが要点である。差が2(x1)2,2(x3)2となるため非負性も同時に確認でき、左右の面積がともに2/3であることから最終値4/3を独立に検算できる。

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出典: 九州大学 2024年度一般選抜(前期日程)数学 問題照合記録(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。