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九州大学 2024年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

座標平面上の原点O(0,0)、点A(2,1)を考える。
Bは第1象限にあり、OB=10
OAABをみたすとする。以下の問いに答えよ。

(1)Bの座標を求めよ。

(2) s,tを正の実数とし、
OC=sOA+tOBをみたす点Cを考える。
三角形OACと三角形OBCの面積が等しく、
OC=4が成り立つとき、s,tの値を求めよ。

難易度4/ 10計算量4/ 10目安15

ベクトル図形と方程式 内積の利用、面積比、ベクトル成分計算図形的解釈

方針

(1)B=(x,y)と置き、長さの条件x2+y2=10と垂直条件(2,1)(x2,y1)=0を連立する。(2)ではC=sA+tBを行列式へ代入すると、[OAC]tに、[OBC]sに比例する。正の条件の下で面積相等からs=tを得て、最後にOC=4を用いる。

解答

(1)
B=(x,y)と置く。OB=10よりx2+y2=10.(1)またOA=(2,1),AB=(x2,y1)であり、OAABだから2(x2)+(y1)=0,2x+y=5.(2)(2)からy=52xを(1)へ代入するとx2+(52x)2=10,(x1)(x3)=0である。候補は(x,y)=(1,3),(3,1)だが、Bは第1象限にあるのでB=(1,3)である。

(2)
A=(2,1),B=(1,3)と略記する。C=sA+tBであるからdet(A,C)=det(A,sA+tB)=tdet(A,B)=5t,det(B,C)=det(B,sA+tB)=sdet(B,A)=5s.よって[OAC]=52t,[OBC]=52s.s,t>0で二つの面積が等しいからs=tである。したがってOC=s(A+B)=s(3,4)となり、OC=5sである。条件OC=4からs=t=45を得る。

s=tのとき、OCA+B=(3,4)の方向を向く。

別解

解法2(回転と平行四辺形の面積)

方針

(1) は直角三角形OABに注目する。OA2=5,OB2=10なのでAB2=5であり、ABOA=(2,1)90回転したベクトルのどちらかである。第1象限条件で向きを決める。(2)はベクトルの線形性から、OACOBCの面積が共通の基本平行四辺形のそれぞれt/2,s/2倍になることを使う。

解答

(1)
OAABなので三角形OABAを直角とする。したがってAB2=OB2OA2=10(22+12)=5.OA=(2,1)と同じ長さで直交するベクトルは(1,2)または(1,2)である。前者ならOB=OA+AB=(2,1)+(1,2)=(1,3),後者なら(3,1)となる。第1象限にあるのは前者だけなのでB=(1,3)である。

(2)
OC=sOA+tOBである。平行四辺形の符号付き面積の双線形性より2[OAC]=det(OA,OC)=tdet(OA,OB),2[OBC]=det(OB,OC)=sdet(OB,OA).共通の絶対値は0でなく、s,t>0なので、面積相等はt=sと同値である。よってOC=s{(2,1)+(1,3)}=s(3,4).OC=4より5s=4となるからs=t=45である。

総評

(1) の連立計算では(1,3)だけでなく(3,1)も一度は得られるため、「第1象限」の条件で後者を除く記述が必要である。(2)ではC=sA+tBの係数と面積の対応が入れ替わり、[OAC]t倍、[OBC]s倍になる点に注意する。最終結果s=t=4/5を代入するとC=(12/5,16/5)、したがってOC=(12/5)2+(16/5)2=4であり、二面積もともに2となるので両条件を独立に確認できる。

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出典: 九州大学 2024年度一般選抜(前期日程)数学 問題照合記録(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。