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九州大学 2025年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

半径1の円周C上の2点A,BAB=3をみたすとする。
Pが円周C上を動くとき,AP2+BP2の最大値を求めよ。

難易度3/ 10計算量2/ 10目安8

ベクトル図形と方程式 内積の利用図形的解釈、範囲評価

方針

円の中心を原点とし,A,B,P の位置ベクトルをそれぞれ a,b,p とする。半径が1なので3つのベクトルはいずれも長さ1であり,AB=3 から ab=1/2,したがって a+b=1 がわかる。AP2+BP2 を展開すると 42p(a+b) になるので,内積の最小値 1 を使って最大値を出す。幾何的には,Pa+b と反対方向にあるとき最大になる。

解答

円の中心を O とし,A,B,P の位置ベクトルをそれぞれ a,b,p とする。半径が1で,3点は円周上にあるので a=b=p=1 である。

条件 AB=3 より ab2=3 である。一方,ab2=a2+b22ab=22abだから,22ab=3 すなわち ab=12 である。したがって a+b2=a2+b2+2ab=21=1 より a+b=1 である。

求める量を展開すると,AP2+BP2=pa2+pb2=(p2+a22pa)+(p2+b22pb)=42p(a+b).ここで p=1a+b=1 であるから,p(a+b)1 である。等号は,p(a+b) と同じ向きを向くときに成り立つ。この向きの点は円周上に実際に存在する。

したがって AP2+BP242(1)=6 であり,最大値は 6 である。

等号を与える配置では、点 Pa+b と反対向きにある。

別解

解法2(座標と三角関数で1変数化)

方針

円の中心を原点とし、弦 ABy 軸に平行になるように A=(1/2,3/2)B=(1/2,3/2) と置く。円周上の点を P=(cosθ,sinθ) と表して2つの距離の平方を足すと、42cosθ だけが残る。1cosθ1 から最大値と等号条件を直ちに決める。

解答

円の中心を原点とし、座標軸を回転してA=(12,32),B=(12,32)とおく。両点は単位円上にあり、AB=3 である。円周上の点 PP=(cosθ,sinθ)と表せる。

このときAP2=(cosθ12)2+(sinθ32)2,BP2=(cosθ12)2+(sinθ+32)2.辺々を加え、cos2θ+sin2θ=1 を用いるとAP2+BP2=42cosθとなる。1cosθ1 だからAP2+BP242(1)=6.cosθ=1、すなわち P=(1,0) のとき等号が成り立つ。したがって最大値は 6 である。

総評

公式の出題意図は、円周角の定理と余弦定理を理解しているかを問うとしている。
円周上の点を位置ベクトルで扱う短い図形問題。目安時間は8分前後。AB=3 から ab=1/2 を出し,さらに a+b=1 につなげるのが中心である。AP2+BP2 の展開では定数項が 4 になること,最大化では内積を最小にすることに注意したい。等号が円周上の実際の点で達成されることまで書けば,最大値の確認として十分である。
P を円周上で細分走査し、AP2+BP2 の最大値が 6 で、図示した反対側の点で達成されることを独立検算した。

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出典: 九州大学 2025年度 一般選抜 数学(文科系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。