方針
放物線 の接線を接点 で と表す。3次曲線 の接線も接点 で表し,傾きと切片が一致する条件を立てる。傾きの一致から を で表し,切片の一致に代入して の方程式を得る。最後は実数解をもつ因子だけを残し,得た に対して実際の直線を求める。
解答
とおく。
まず,放物線 の における接線を求める。接点は ,傾きは であるから,接線は すなわち である。
次に,3次曲線 の における接線を求める。 であるから,傾きは である。また接線の切片は である。したがって3次曲線の接線は である。
同じ直線であるためには,傾きと切片がそれぞれ等しいことが必要十分である。よって かつ すなわち である。
第1式から である。これを第2式へ代入すると である。整理して となり,因数分解すると である。ここで なので, は実数解をもたない。したがって である。
のとき,傾きは で,切片は である。したがって接線は である。
のとき,傾きは で,切片は である。したがって接線は である。
以上より,求める直線は である。
2本の共通接線と接点の位置関係を図示すると次のようになる。
総評
公式の出題意図は、二次関数と三次関数の微分および因数分解ができるかを問うとしている。
2曲線への共通接線を接点パラメータで処理する標準問題。目安時間は18分前後。放物線側は と簡単に書けるが,3次曲線側で切片 を計算するところに符号ミスが出やすい。採点上は,傾き一致と切片一致の2条件をそろえること, を消去した後の4次式を正しく因数分解すること,最後に実数解をもつ因子だけを採用することが重要である。
接点パラメータの消去式を独立に再展開し、4次式が に因数分解され、最後の2次因子の判別式が であることを再確認した。