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九州大学 2025年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第3問

1番から10番までの番号が付けられた10個のボールを袋の中から無作為に
1つ取り出して,番号を記録し戻すという操作をk回繰り返す。このとき,取り出したボールに
1番から6番までの番号は1回も含まれず,7番の番号がn回含まれている確率をPnとする。
ただし,k>nとする。
以下の問いに答えよ。

(1) Pnをkとnを用いて表せ。

(2) k=100のとき,Pnが最大となるnを求めよ。

(3) Pnを最大にするnが二つ存在するためのkの条件を求めよ。

難易度4/ 10計算量3/ 10

場合の数、確率、数列 数え上げ、不等式評価、場合分け

方針

7が出る回と,8・9・10のいずれかが出る回を分ける。
1から6が出ないことも含めた確率なので,全体の分母は10kである。
隣り合う確率の比で増減を調べる
Pn+1/Pnを作ると,組合せの階乗と大きな累乗が消える。
比が1より大きい範囲で確率は増え,小さい範囲で減る。
最大値が二つになるのは,増加から減少へ移る途中で比が1になる場合である。

nは7の出現回数であり,0≤n<kの整数を取る。0回の場合を落とさない。
特に(3)では,k=3のときにn=0,1がともに最大になる。

解答

(1) k回のうち7が出るn回の位置はkCn通りある。
そのn回には7,残りのk−n回には8・9・10のいずれかが出るのでPn=kCn(110)n(310)k−n=kCn3k−n10k.(2) 0≤n≤k−2ではPn+1Pn=k−n3(n+1).k=100のとき,比が1より大きい条件は4n<97である。
よってn=0,1,…,24ではPn+1>Pn,
n=25,26,…,98ではPn+1<Pnとなる。
したがって最大となるのはn=25.(3) 比(k−n)/{3(n+1)}はnとともに狭義単調に減る。
したがって最大値を取るnが二つになるための必要十分条件は,
0≤n≤k−2の整数でPn+1/Pn=1となることである。
これはk−n=3(n+1),k=4n+3と同値である。したがって求める条件はk=4r+3(r=0,1,2,…).このとき最大値を取るのはn=r,r+1の二つである。
どちらも0≤n<kを満たし,それより前では増加,後では減少する。
k=1ではn=0だけ,k=2ではn=0だけが最大となるため,上の条件以外に例外はない。

別解

別解・背景

方針

1から6が出ない条件を付けて数える別解。

解答

「k回とも1から6が出ない」事象をAとする。
P(A)=(4/10)kであり,Aのもとでは各回に7・8・9・10が等確率で出る。
したがって,Aのもとで7がn回出る確率はkCn(14)n(34)k−n.これにP(A)を掛ければ(1)のPnが得られる。

条件付き確率を使う場合も,最後に条件そのものが起こる確率を掛ける。
一方,最大となるnの比較では,nによらない正の係数を除いてよい。

総評

組合せの式を直接比較するより隣り合う確率の比を取るとよい。同じ最大値を取る条件では、等号を満たす整数と出現回数の範囲を照合する。

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出典: 九州大学 2025年度 後期日程 数学(理系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。