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九州大学 2025年度 後期日程 第2次学力試験理系(後期)数学 第4問

xy平面上の曲線Cを,媒介変数θを用いて次のように定める。x=−cos⁡θ−θsin⁡θ,y=sin⁡θ−θcos⁡θ(0≤θ≤π)以下の問いに答えよ。

dx/dθおよびdy/dθを計算してθに対するx,yの増減と極値を調べ,
曲線Cの概形を図示せよ。ただし,曲線Cとy軸に平行な直線が接するときの接点の座標を求めること。

θ=0の位置から曲線C上を動く点Pを考える。
点Pの軌跡の長さが29π2に達するときのθをθ1と定める。θ1を求めよ。

(2) で定めたθ1に対応する点Pを点P1とする。
点P1からy軸に垂線を引くとき,この垂線,曲線C,x軸,y軸で囲まれる面積を求めよ。

難易度5/ 10計算量5/ 10

微分、積分、図形と方程式 増減表、面積計算、置換積分、部分積分

方針

xは途中で減少から増加へ変わるが,yは全区間で増加する。
面積では一つの高さyに曲線上の点が一つだけ対応することを使う。
曲線の増減,速さ,横幅を順に求める
微分するとx′=−θcos⁡θ,y′=θsin⁡θ。
速さはx′2+y′2=θとなる。
面積は高さyで切った横幅−xを積分し,最後にyをθで置き換える。

下図の青い領域が(3)の範囲である。P1は曲線が右へ戻る部分にある。
xの増減だけで積分区間を一つにまとめると,同じ横座標の二つの点を区別できない。

解答

(1) 微分してdxdθ=−θcos⁡θ,dydθ=θsin⁡θを得る。xは0<θ<π/2で減少,π/2<θ<πで増加し,
θ=π/2で極小値−π/2を取る。yは0<θ<πで増加し,極値はない。
端点と極小点の座標はθ0π/2π(x,y)(−1,0)(−π/2,1)(1,π)であり,概形は解説の図となる。
y軸に平行な接線はx′=0,y′≠0となるθ=π/2で得られ,接点は(−π/2,1).なおθ=0では両導関数が0だが,0<θ<π/2でdy/dx=−tan⁡θ→0。
始点の接線はx軸であり,垂直ではない。

(2) 弧の長さは∫0θ1(−θcos⁡θ)2+(θsin⁡θ)2 dθ=θ122.よってθ12/2=2π2/9,0≤θ1≤πからθ1=2π3.(3) T=2π/3とおくとP1=(12−3π3,32+π3).0≤θ≤Tではx<0であり,yは増加するので,求める面積SはS=−∫0y(T)x dy=∫0T(cos⁡θ+θsin⁡θ)θsin⁡θ dθ=∫0T(θ2sin⁡2θ+θ22(1−cos⁡2θ))dθ.部分積分によりS=[θ36−θ2sin⁡2θ4−θcos⁡2θ2+sin⁡2θ4]0T.sin⁡2T=−3/2,cos⁡2T=−1/2を代入してS=4π381+3π218+π6−38.

別解

別解・背景

方針

部分積分で面積を求める別解と、始点の割線の傾き。

解答

S=−∫0Txy′ dθに部分積分を使うとS=−x(T)y(T)+∫0Tyx′ dθ.第2項ではyx′=−θsin⁡θcos⁡θ+θ2cos⁡2θとなる。半角の公式と部分積分を使って∫0Tyx′ dθ=[θ36+θ2sin⁡2θ4+θcos⁡2θ2−sin⁡2θ4]0T.T=2π/3とP1の座標を代入すれば,答案と同じ面積が得られる。

始点での接線も,両導関数が0という事実だけでは決まらない。
0<θ<π/2ではy(θ)=∫0θtsin⁡t dt,−x(θ)−1=∫0θtcos⁡t dt.sin⁡t≤tan⁡θcos⁡tより,両者の比は0以上tan⁡θ以下となる。
はさみうちから,始点への割線の傾きは0へ近づく。

総評

曲線の速さは三角関数の2乗和で簡単になる。面積は高さごとの横幅を使えば、横座標が途中で折り返す影響を避けられる。

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出典: 九州大学 2025年度 後期日程 数学(理系)(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。