方針
逆三角関数の公式を持ち込まず,与えられた関係をそのまま微分する。
角度の範囲から,平方根を取るときの符号が決まる。
定義式を微分し,係数の形を保って微分を重ねる
とおけば,。
積の微分からとを作ると,の関数を含む項が消える。
(2)ではその恒等式を微分し,で残る二つの項を比べる。
とからであり,。
同様にでとなる。
両関数の導関数は,0の近くでは分母が0にならない式で表される。
微分を重ねても同じ性質をもつため,第次導関数の0での右極限は有限である。
(2) では,微分するたびにの係数と定数項の係数が変わる。
一度の計算から係数の形を予想し,もう一度微分してからへ引き継がれることを示す。
解答
とおく。
角度の範囲と定義式からであり,微分してを得る。したがってだから(1)の恒等式を微分すると一般に,でが成り立つ。実際,では上の式である。
この式を微分すると,の係数は,
の係数はとなり,の式が得られる。
各導関数の0での右極限は有限であるため,とするとよって
別解
別解・背景
方針
奇数番目と偶数番目の導関数の右極限。
解答
,との式から。
(1)でとすればである。したがって漸化式の係数は正なので,奇数番目はすべて正,偶数番目はすべて負となる。
2項先と結ぶ漸化式では,奇数番目と偶数番目をそれぞれ別の初期値から追う。
本問は積の微分と数学的帰納法によって,すべての次数の関係を求めている。
総評
角度の範囲が平方根の符号を決める。微分した式の係数を整え、恒等式を繰り返し微分して漸化式へつなぐ。