方針
点 を通る直線を傾き で と表す。楕円に代入すると交点の 座標を解にもつ2次方程式が得られるので,解の和を使って中点の 座標を求める。 も書き, を消去する。最後に縦の直線の場合を別に確認して軌跡に含める。
解答
点 を通る直線のうち,まず縦でないものを考える。傾きを として とおく。この直線と楕円 との交点の 座標を とする。
代入すると である。整理して を得る。したがって解と係数の関係より である。
中点を とすると である。また,2つの交点は同じ直線上にあるから,中点も同じ直線上にある。したがって である。上の を用いると なので である。
ここで であるから を得る。よって である。これを整理すると すなわち である。
逆に,この曲線上で の点は,上の式からある実数 によって表される。さらに縦の直線 の場合,交点の中点は であり,これは を満たす。したがって求める軌跡は である。
別解
解法2
方針
直線を傾きで表さず,方向ベクトル を用いる。点 からの媒介変数についてできる2次方程式の解の和を使えば,縦の直線も含めて一度に中点を表せる。
解答
点 を通る直線の方向ベクトルを とする。ただし である。この直線上の点をと表す。
楕円に代入するととなる。この2根を とするとである。交点を結ぶ線分の中点を とすればよってである。すなわちが求める軌跡である。方向 を動かせばこの楕円全体が得られ, は縦の直線による点 , は横の直線による点 に対応する。
総評
難易度は5,計算量は5程度である。想定時間は18分から25分程度。交点を個別に解かず,2次方程式の解の和から中点を求めるのが中心である。傾き表示では縦の直線が抜けるので最後に補う必要があるが,方向ベクトル表示なら全方向を一度に扱える。得られる軌跡は中心 ,半径方向の半軸 の楕円であり,端点 , を含むことまで確認する。