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名古屋大学 1985年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

だ円x24+y2=1と定点A(a,0)がある.
ただし0<a<2とする.
Aを通る直線lとこのだ円の交点をPQとし,
線分PQの中点をMとする.
lを動かすときにMの描く曲線(軌跡)を求めよ.

難易度5/ 10計算量5/ 10目安20

図形と方程式 座標設定軌跡文字消去

方針

A(a,0) を通る直線を傾き ty=t(xa) と表す。楕円に代入すると交点の x 座標を解にもつ2次方程式が得られるので,解の和を使って中点の X 座標を求める。Y=t(Xa) も書き,t を消去する。最後に縦の直線の場合を別に確認して軌跡に含める。

解答

A(a,0) を通る直線のうち,まず縦でないものを考える。傾きを t として y=t(xa) とおく。この直線と楕円 x24+y2=1 との交点の x 座標を x1,x2 とする。

代入すると x24+t2(xa)2=1 である。整理して (t2+14)x22at2x+a2t21=0 を得る。したがって解と係数の関係より x1+x2=2at2t2+1/4 である。

中点を M=(X,Y) とすると X=x1+x22=at2t2+1/4=4at24t2+1 である。また,2つの交点は同じ直線上にあるから,中点も同じ直線上にある。したがって Y=t(Xa) である。上の X を用いると Xa=4at24t2+1a=a4t2+1 なので Y=at4t2+1 である。

ここで X=4at24t2+1,aX=a4t2+1 であるから X(aX)=4a2t2(4t2+1)2=4Y2 を得る。よって 4Y2=X(aX) である。これを整理すると X2aX+4Y2=0 すなわち (Xa2)2+4Y2=a24 である。

逆に,この曲線上で 0X<a の点は,上の式からある実数 t によって表される。さらに縦の直線 x=a の場合,交点の中点は (a,0) であり,これは (xa2)2+4y2=a24 を満たす。したがって求める軌跡は (xa2)2+4y2=a24 である。

別解

解法2

方針

直線を傾きで表さず,方向ベクトル (u,v) を用いる。点 A からの媒介変数についてできる2次方程式の解の和を使えば,縦の直線も含めて一度に中点を表せる。

解答

A(a,0) を通る直線の方向ベクトルを (u,v) とする。ただし (u,v)(0,0) である。この直線上の点を(x,y)=(a+su,sv)と表す。

楕円に代入すると(u24+v2)s2+au2s+a241=0となる。この2根を s1,s2 とするとs1+s2=2auu2+4v2である。交点を結ぶ線分の中点を M=(X,Y) とすればX=a+s1+s22u=4av2u2+4v2,Y=s1+s22v=auvu2+4v2.よってX(aX)=4a2u2v2(u2+4v2)2=4Y2である。すなわち(xa2)2+4y2=a24が求める軌跡である。方向 (u,v) を動かせばこの楕円全体が得られ,u=0 は縦の直線による点 (a,0)v=0 は横の直線による点 (0,0) に対応する。

総評

難易度は5,計算量は5程度である。想定時間は18分から25分程度。交点を個別に解かず,2次方程式の解の和から中点を求めるのが中心である。傾き表示では縦の直線が抜けるので最後に補う必要があるが,方向ベクトル表示なら全方向を一度に扱える。得られる軌跡は中心 a/2,0,半径方向の半軸 a/2,a/4 の楕円であり,端点 0,0a,0 を含むことまで確認する。

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出典: 名古屋大学 1985年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。