方針
高さ z で板を切ると 0≦y≦1−z の線分になる。回転後の断面は輪であり、線分が y=1/2 を含むかによって内半径が変わるので z=1/2 で分ける。
解答
板は平面 x=1 上にあり、高さ z での切り口は0≦y≦1−z(0≦z≦1)である。点 (1,y,z) から回転軸 l までの距離の二乗は1+(y−21)2.0≦z≦1/2 では線分が y=1/2 を含む。内半径は1、外半径は y=0 で 5/2 だから、断面積はπ(45−1)=4π.1/2≦z≦1 では内半径が y=1−z で生じるので、断面積はπ{45−1−(z−21)2}.したがってV=∫01/24πdz+∫1/21π{41−(z−21)2}dz=8π+12π.ゆえにV=245π.
別解
解法2(円筒殻で積み上げる)
方針
回転軸からの半径を r とし、t=r2−1 と置く。同じ半径に対応する板上の二点のうち、より高くまで板がある方を選ぶと、円筒殻の高さが 1/2+t になる。
解答
板上の点 (1,y,z) の回転半径を r とするとr2=1+(y−21)2.t=r2−1 とおけば y=1/2±t である。板の条件は 0≦z≦1−y なので、二点のうち y=1/2−t を選ぶと高さが最大になり0≦z≦21+t.0≦y≦1 より 0≦t≦1/2、すなわち1≦r≦25.半径 r、高さ 1/2+r2−1 の薄い円筒殻を積み上げるとV=2π∫15/2r(21+r2−1)dr.二項を分けて計算すればV=8π+32π(41)3/2=8π+12π=245π.
総評
難易度7、計算量6。目安時間は25分である。回転軸が板の平面上にないので、単純な平面図形の回転公式は使えない。輪切りでは z=1/2 で内半径が変わる理由を図示し、円筒殻では同じ半径に対応する二点のうち高い方が回転体の外形を決めることを説明する。
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出典: 名古屋大学 1986年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。