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名古屋大学 1986年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第3問

xyz空間内の点(0,12,0)を通り
z軸に平行な直線をlとする.
3点(1,1,0)(1,0,1)(1,0,0)を頂点とする三角形の板を,
lを軸として1回転して得られる回転体の体積を求めよ.

難易度7/ 10計算量6/ 10目安25

図形と方程式積分 座標設定体積計算、場合分け

方針

高さ z で板を切ると 0y1z の線分になる。回転後の断面は輪であり、線分が y=1/2 を含むかによって内半径が変わるので z=1/2 で分ける。

解答

板は平面 x=1 上にあり、高さ z での切り口は0y1z(0z1)である。点 (1,y,z) から回転軸 l までの距離の二乗は1+(y12)2.0z1/2 では線分が y=1/2 を含む。内半径は1、外半径は y=05/2 だから、断面積はπ(541)=π4.1/2z1 では内半径が y=1z で生じるので、断面積はπ{541(z12)2}.したがってV=01/2π4dz+1/21π{14(z12)2}dz=π8+π12.ゆえにV=5π24.

別解

解法2(円筒殻で積み上げる)

方針

回転軸からの半径を r とし、t=r21 と置く。同じ半径に対応する板上の二点のうち、より高くまで板がある方を選ぶと、円筒殻の高さが 1/2+t になる。

解答

板上の点 (1,y,z) の回転半径を r とするとr2=1+(y12)2.t=r21 とおけば y=1/2±t である。板の条件は 0z1y なので、二点のうち y=1/2t を選ぶと高さが最大になり0z12+t.0y1 より 0t1/2、すなわち1r52.半径 r、高さ 1/2+r21 の薄い円筒殻を積み上げるとV=2π15/2r(12+r21)dr.二項を分けて計算すればV=π8+2π3(14)3/2=π8+π12=5π24.

総評

難易度7、計算量6。目安時間は25分である。回転軸が板の平面上にないので、単純な平面図形の回転公式は使えない。輪切りでは z=1/2 で内半径が変わる理由を図示し、円筒殻では同じ半径に対応する二点のうち高い方が回転体の外形を決めることを説明する。

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出典: 名古屋大学 1986年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。