方針
高さ z の切り口を −L≦y≦L、L=1−z と表す。外半径は常に左端、内半径は軸の真横を線分が含むかで変わるため、L<a と L≧a に分ける。
解答
高さ z での板の切り口は−L≦y≦L,L=1−z,0≦L≦1.回転半径の二乗は 1+(y−a)2 である。外半径は左端でR2=1+(a+L)2.L<a では内半径が右端で r2=1+(a−L)2 なので断面積は 4πaL である。L≧a では線分が y=a を含み、内半径は1だから断面積は π(a+L)2 である。
0<a≦1 のときV=∫0a4πaLdL+∫a1π(a+L)2dL=3π(1+3a+3a2−a3).a≧1 のときは全範囲で L<a だからV=∫014πaLdL=2πa.よってV=⎩⎨⎧3π(1+3a+3a2−a3)2πa(0<a≦1),(a≧1).
別解
解法2(円筒殻と絶対値)
方針
回転半径に対し t=r2−1=∣y−a∣ と置く。同じ半径で最も高い板上の点は y=a−t であり、殻の高さは 1−∣a−t∣ になる。積分区間だけ a≦1 と a≧1 で変わる。
解答
回転半径を r としt=r2−1=∣y−a∣とおく。板は ∣y∣+z≦1 である。同じ t に対応する点のうち y=a−t が最も高くまで板をもち、円筒殻の高さは1−∣a−t∣.また rdr=tdt である。
0<a≦1 では 0≦t≦a+1 だからV=2π{∫0at(1−a+t)dt+∫aa+1t(1+a−t)dt}=3π(1+3a+3a2−a3).a≧1 では a−1≦t≦a+1 なのでV=2π{∫a−1at(1−a+t)dt+∫aa+1t(1+a−t)dt}=2πa.したがって解法1と同じ場合分けを得る。
総評
難易度8、計算量7。目安時間は32分である。外半径は常に左端だが、内半径は線分が y=a を含むかで変わる。L<a と L≧a の局所的な場合分けを、最終的な 0<a≦1、a≧1 へ正しくつなげる。行列式や大学範囲の体積公式は不要である。
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出典: 名古屋大学 1986年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。