方針
平面の法線方向はである。したがって正射影は,点またはベクトルから法線方向の成分を引いて求める。
(1)ではを成分で出し,長さと内積から相互の角度を求める。(2)ではを使い,を非負係数の組に直して扇形領域を得る。(3)では最大値と最小値の差だけが問題なので,3つの値から同じ数を引いて,最小を,最大をに直す。すると軌跡は6本の線分からなる正六角形になる。
解答
(1) 平面はであり,その法線方向はである。点から平面への正射影は で与えられる。
よってである。
これらの長さはすべてである。また,異なる2つの内積は,例えばである。したがってなす角は を満たすので である。
(2)
点の正射影についてである。またである。 のとき,と書ける。ここで,である。したがってのとりうる領域は,の方向の半直線との方向の半直線にはさまれた領域である。 とのなす角はであるから,図示すべき領域は,軸の正方向と軸の負方向にはさまれたの扇形領域である。境界も含む。
(3) に同じ数を加えても,は変わらない。実際,だからである。したがって,最大値と最小値の差だけを見るときは,最小値を,最大値をとして考えてよい。
たとえば,,とすると,であり,これはからまでの線分を動く。同様に,どの座標が最大でどの座標が最小かを入れ替えると,軌跡はを頂点とする正六角形の周である。
隣り合う頂点,たとえばとの距離はである。よって軌跡の長さは である。
別解
解法2
方針
射影後も座標差が変わらないことに注目し、、 を平面内の座標として使う。順序条件は第1象限、最大値と最小値の差一定は六角形になる。
解答
(1)
射影公式より各長さは 、異なる2本の内積は だから、相互の角は
である。
(2) とおく。3座標から同じ数を引いても射影は変わらないので、射影点はと表せる。条件 は
そのものである。したがって領域は、 と の
方向にはさまれた、境界を含む の扇形である。
(3)
最大値と最小値の差が で、順序が
の部分ではよってこの部分の軌跡は と を結ぶ線分である。
6通りの大小順序を合わせるとを頂点とする正六角形になる。1辺はだから、全長は
総評
難度は7、計算量は7。射影式、60度領域、6通りの大小順序、正六角形の1辺と周長を照合した。 2解法の結論を照合し、定義域、端点、必要十分性、等号条件を再確認した。 図は論証を補助するものに限定し、縮尺に依存しない式も併記している。