方針
(1) はとおき,,での範囲を調べる。ではより大きく,ではより小さい。
(2)はとおくと,の符号がの符号で決まる。方程式はと見て,がより大きい範囲または小さい範囲を連続性で調べる。との極限を使い,条件を得る。
解答
(1) とおく。,であり,では分母がになるので定義されない。したがって,である。
このときである。 なら である。またなら分母が負で, である。
逆に,で,でであるから,の値はすべてとる。さらにで,でであるから,の値もすべてとる。
よって値域は である。
(2) とおく。,よりである。またなので,の符号はの符号と同じである。
方程式は と見ればよい。
まず,すなわちの場合を考える。このときなら,ならであるから,どちらの場合もである。さらにでである。連続性より,任意のに対してを満たすが存在する。一方,ではに反するので解はない。
次に,すなわちの場合を考える。このときとの符号は反対になるから,である。また同様に連続性から,は負の値をすべてとる。したがって解が存在するのはのときに限られる。
以上をまとめると,求める条件は である。
別解
解法2
方針
と置いて双曲線関数の式へ変える。方程式を の値域問題にし、存在条件と解の個数を同時に判定する。
解答
、 とおくと(1)
なら なら である。 と
の極限も合わせると値域は(2)
方程式 の両辺にを掛けるとすなわち で である。またこれは偶関数で、
において で0、 で となる。したがって方程式が
解をもつ必要十分条件はすなわちこの条件のもとでは が得られるので、実数解は対称な2個である。
総評
難度は6、計算量は5。定義域 、値域の開端、存在条件の符号、対称な2解を確認した。 2解法の結論を照合し、定義域、端点、必要十分性、等号条件を再確認した。 図は論証を補助するものに限定し、縮尺に依存しない式も併記している。