方針
まず内分公式を2回使っての座標をで表す。原点に最も近い点を求めるには、距離ではなくを最小化する。固定したについての2次式を最小化し、その最小値がの増加関数であることから、最後にを平方完成して決める。
解答
点は線分をに内分する。したがって であるから である。
次に、点は線分をに内分するので である。よって である。したがって位置ベクトルは である。
距離の2乗を最小にすればよい。(1)より である。ここで とおくと である。
固定したに対して、これをの2次式として最小化する。微分してもよいし、平方完成してもよい。導関数は であるから、最小となるは すなわち である。このときの最小値は である。
関数はでが小さいほど小さい。したがってを最小にすればよい。ところが であり、平方完成すると である。よってで最小となるのは のときである。このときなので である。
したがって求める値は である。
別解
解法2
方針
点 が三角形 の内部全体を動くことに着目する。原点からこの三角形までの最短点は、平面 への垂線の足である。平面の切片形から法線方向を求め、垂線の足を出した後、 の内分表示と比較して を復元する。
解答
点 が辺 の内部を動き、さらに が線分 の内部を動くとき、 は三角形 の内部全体を動く。したがって、原点から三角形 までの距離を最小にすればよい。
3点を通る平面は、切片形からこの平面の法線方向はである。原点から下ろした垂線の足を と置く。平面の式へ代入するとよって各座標は正で、この点は三角形 の内部にあるから、これが最短点である。
一方、内分公式から と比較するとよりさらによりしたがって
総評
2段階の内分点を動かして原点からの距離を最小にする空間ベクトル問題。想定時間は20分。解法1は距離の2乗を の順に最小化し、解法2は三角形 を含む平面への垂線の足を使う。垂線の足の各座標が正で、実際に三角形内部にあることの確認が必要である。