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名古屋大学 2001年度 前期日程 第2次学力試験 場合の数・数列文系数学 第3問(b)

サイレンを断続的に鳴らして16秒の信号を作る.
ただし,サイレンは1秒または2秒鳴り続けて1秒休み,これを繰り返す.
また,信号はサイレンの音で始まり,サイレンの音で終わるものとする.

(1) 1秒または2秒鳴り続ける回数をそれぞれm回,n回とするとき,mnの満たす関係式を求めよ.

(2) 信号は何通りできるか.

難易度4/ 10計算量4/ 10目安12

場合の数数列 数え上げ漸化式の変形、場合分け

方針

1秒鳴る区間と2秒鳴る区間を合わせて m+n 個の音の区間と見る。信号は音で終わるので、休みは音の区間の間にだけ入り、回数は m+n1 回である。総時間から 2m+3n=17 を得て、その非負整数解ごとに、音の区間の並べ方を組合せで数える。

解答

(1)

1秒鳴る区間が m 回、2秒鳴る区間が n 回あるとする。音が鳴っている時間の合計は m+2n 秒である。

また、音の区間は全部で m+n 個ある。信号はサイレンの音で始まり、サイレンの音で終わるので、休みは隣り合う音の区間の間にだけ入る。したがって休みの回数は m+n1 回であり、休み時間の合計も m+n1 秒である。

全体が16秒なので m+2n+(m+n1)=16 である。よって 2m+3n=17 を得る。

(2) m,n は0以上の整数で、2m+3n=17 を満たす。173n が偶数でなければならないので、n は奇数である。調べると (m,n)=(7,1),(4,3),(1,5) の3通りである。

それぞれについて、m+n 個の音の区間のうち、どの n 個を2秒鳴る区間にするかを選べば信号が決まる。したがって通り数は8C1,7C3,6C5である。よって求める総数は8C1+7C3+6C5=8+35+6=49通りである。

別解

解法2(長さ2・3の部品の漸化式)

方針

信号の最後に架空の1秒休止を加える。
すると長さ17を、長さ2または3の部品を順に並べて作る問題になる。
長さ r の作り方 Nr に対する漸化式を計算する。

解答

(1)

最後に架空の1秒休止を加えると、全体の長さは17秒になる。
「1秒鳴る、1秒休む」を長さ2の部品、
「2秒鳴る、1秒休む」を長さ3の部品と見れば2m+3n=17.(2)

長さ r を2または3の部品で作る並べ方を Nr とする。
最後の部品が2か3かで分ければNr=Nr2+Nr3.初期値をN0=1,N1=0,N2=1とすると、順にr01234567891011121314151617Nr101112234579121621283749となる。よって信号はN17=49通りである。架空の最後の休止を取り除けば、問題文どおり音で終わる。

総評

難度4、計算量4。休み時間を最後に入れないことが最大の注意点である。採点上は、音の区間が m+n 個なら休みは m+n1 回であることを明記し、2m+3n=17 の整数解を漏れなく列挙する必要がある。並べ方は「2秒鳴る区間の位置を選ぶ」と見ると重複なく数えられる。目安は12分程度。 2つの解法は標準的な答案手順と、別の構造から検算できる経路に分けた。必要性と十分性、場合分け、等号条件を明示し、積分・総和・極限と主要な分数は読みやすい表示形式に統一した。

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出典: 名古屋大学 2001年度 前期 数学 第3問(b)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。