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名古屋大学 2000年度 前期日程 第2次学力試験文系数学 第2問

自然数nに対して,不等式0a2bcnを満たす整数の組(a,b,c)の個数をP(n)とする.

(1) P(5)を求めよ.

(2) 奇数nに対して,P(n)を求めよ.

難易度5/ 10計算量6/ 10目安20

場合の数整数 数え上げ和の計算、場合分け

方針

不等式 0a2bcn では、中央の b を固定すると ac の選び方が独立に数えられる。b2bn を満たす範囲で動く。(1)は n=5 として直接表にして数え、(2)は奇数 n=2m+1 とおいて b=0,1,,m の和を計算する。

解答

(1) n=5 のとき、2b5 より b=0,1,2 である。b を固定すると、a0a2b を満たす整数なので 2b+1 通り、c2bc5 を満たす整数なので 62b 通りである。したがって P(5)=b=02(2b+1)(62b) である。具体的には P(5)=16+34+52=28 である。

(2) n が奇数なので n=2m+1 とおく。2bn より b=0,1,,m である。b を固定すると、a0 から 2b までの 2b+1 通りであり、c2b から 2m+1 までの (2m+1)2b+1=2m+22b 通りである。よって P(n)=b=0m(2b+1)(2m+22b) である。

和を整理する。 (2b+1)(2m+22b)=4b2+(4m+2)b+(2m+2) だからP(n)=4b=0mb2+(4m+2)b=0mb+(2m+2)(m+1)=4m(m+1)(2m+1)6+(4m+2)m(m+1)2+2(m+1)2=(m+1)(m+2)(2m+3)3である。ここに m=(n1)/2 を代入して P(n)=(n+1)(n+2)(n+3)12 である。

別解

解法2(奇数列と偶数列の和に分ける)

方針

n=2m+1 とし、b を固定した個数を数える点は同じだが、
積を展開せず j=mb と置いて奇数の和・平方和へ分解する。
最後に n へ戻し、(1)も一般式で検算する。

解答

(1)
b=0,1,2 の各場合の個数は(2b+1)(62b)だからP(5)=16+34+52=28.(2)
n=2m+1 とする。b=0,1,,m に対し、
a2b+1 通り、c2(mb+1) 通りである。よってP(2m+1)=2b=0m(2b+1)(mb+1).j=mb と置けばP(2m+1)=2j=0m{2(mj)+1}(j+1)=2(2m+1)j=0m(j+1)4j=0mj(j+1).j=0m(j+1)=(m+1)(m+2)2およびj=0mj(j+1)=m(m+1)(2m+1)6+m(m+1)2を代入して整理するとP(2m+1)=(m+1)(m+2)(2m+3)3.m=(n1)/2 だからP(n)=(n+1)(n+2)(n+3)12.n=5 を代入すれば28となり、(1)とも一致する。

総評

難度5、計算量6。中央の整数bを固定するとaとcの選択が独立になる。奇数nを2m+1と置く範囲設定、端点b=0,m、和の整理を省略せず、直接展開と添字反転の2通りで公式を検算した。 2つの解法は着眼点を分け、必要性・十分性、端点、等号条件を省略せず記述した。

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出典: 名古屋大学 2000年度 前期 文系 第2問。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。