方針
偶数次の項だけからなるのでとおき,正の2解を考える。もとの4解はである。等差条件から,すなわちを得た後,解と係数の関係でを決める。最後に4解が相異なる実数であることを代入確認する。
解答
とおくととなる。もとの方程式が相異なる4個の実数解をもつためには,この二次方程式が相異なる正の2解をもつ必要がある。その2解をとすると,もとの4解は小さい順にである。
これらが等差数列をなすための条件はすなわちである。解と係数の関係よりを代入するとよってであるから,したがって実際,のときであり,4解はとなる。これらは相異なる実数で,公差の等差数列である。ゆえに求める値はである。
別解
解法2(4解を直接置く)
方針
方程式は偶関数型であり,解とともに符号を反転した数も解になる。相異なる4解が等差数列なら,中心は0なので必ずと書ける。これらを根にもつモニック4次式を展開し,元の式と係数比較する。
解答
4個の実数解を小さい順にとする。方程式はをに替えても変わらないからまた4解は等差数列で中心が0であるから,あるを用いてと表せる。
したがって左辺は元の式と係数を比較してとおくとよってよりであり,このとき解はで条件をすべて満たす。よって求める値はである。
総評
難度5,計算量4。偶関数型の4次方程式と等差数列の対称性を結び付ける問題である。解法1はの二次方程式へ下げる標準解法,解法2は4解をと直接置く短い解法である。候補を得ただけでは不十分で,相異なる4個の実数解が実際に等差数列をなすことまで確認する。外側と内側の差から得る比はである点に注意したい。10分から12分が目安である。