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名古屋大学 2007年度 前期日程 第2次学力試験 方程式・不等式文系数学 第3問(a)

pを実数とする.方程式x4+(82p)x2+p=0が相異なる4個の実数解をもち,これらの解を小さい順に並べたときそれらは等差数列をなすとする.このpを求めよ.

難易度5/ 10計算量4/ 10目安10

方程式・不等式 置換、解と係数の関係、計算整理

方針

偶数次の項だけからなるのでX=x2とおき,正の2解0<r<Rを考える。もとの4解はR,r,r,Rである。等差条件からR=3r,すなわちR=9rを得た後,解と係数の関係でpを決める。最後に4解が相異なる実数であることを代入確認する。

解答

X=x2とおくとX2+(82p)X+p=0となる。もとの方程式が相異なる4個の実数解をもつためには,この二次方程式が相異なる正の2解をもつ必要がある。その2解を0<r<Rとすると,もとの4解は小さい順にR,r,r,Rである。

これらが等差数列をなすための条件はRr=2r,すなわちR=9rである。解と係数の関係よりr+R=2p8,rR=p.R=9rを代入すると10r=2p8,9r2=p.よって9r25r4=0,(9r+4)(r1)=0.r>0であるからr=1,したがってp=9.実際,p=9のときx410x2+9=(x21)(x29)であり,4解は3,1,1,3となる。これらは相異なる実数で,公差2の等差数列である。ゆえに求める値はp=9である。

別解

解法2(4解を直接置く)

方針

方程式は偶関数型であり,解とともに符号を反転した数も解になる。相異なる4解が等差数列なら,中心は0なので必ず3u,u,u,3uと書ける。これらを根にもつモニック4次式を展開し,元の式と係数比較する。

解答

4個の実数解を小さい順にr1,r2,r3,r4とする。方程式はxxに替えても変わらないからr1=r4,r2=r3.また4解は等差数列で中心が0であるから,あるu>0を用いて3u,u,u,3uと表せる。

したがって左辺は(x2u2)(x29u2)=x410u2x2+9u4.元の式と係数を比較して82p=10u2,p=9u4.z=u2>0とおくとp=4+5z,p=9z2.よって9z25z4=(9z+4)(z1)=0.z>0よりz=1であり,p=9.このとき解は3,1,1,3で条件をすべて満たす。よって求める値はp=9である。

総評

難度5,計算量4。偶関数型の4次方程式と等差数列の対称性を結び付ける問題である。解法1はx2の二次方程式へ下げる標準解法,解法2は4解を3u,u,u,3uと直接置く短い解法である。候補p=9を得ただけでは不十分で,相異なる4個の実数解が実際に等差数列をなすことまで確認する。外側と内側の差から得る比は3:1である点に注意したい。10分から12分が目安である。

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出典: 名古屋大学 2007年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。