方針
まず座標を設定し,3点 を通る平面の方程式を求める。点 はそれぞれ線分 上の点として1変数で表し,平面の方程式に代入すれば座標が決まる。体積は四面体 を底面 と高さで見ると計算が簡単である。最後に得られた を で微分して最大・最小を調べる。
解答
座標を とおく。 は の中点だから であり, は 上の点なので と表される。
(1) 平面 は原点を通るので,方程式を とおく。点 を代入すると である。例えば とおくと , より となる。したがって平面 の方程式は である。
点 は線分 上にある。 だから とおける。これを平面の方程式に代入すると である。整理して となるから よってである。 では であり,この は を満たす。
また,点 は線分 上にあるから とおける。平面の方程式に代入すると より である。したがって である。
(2) 四面体 の体積を求める。点 はすべて平面 上にあるので, を底面にとる。 であり, だから,底面 の面積はである。高さは点 から平面 までの距離であり, の 座標に等しい。したがって である。
よってである。 で最大・最小を調べる。微分すると である。区間 では だから, の符号は の符号と同じである。したがってとなる。
端点と臨界点での値はである。よって である。
立方体と切断平面
。青い三角形は平面 の一部を表す。
別解
方針
平面 と2本の線分を媒介変数で表し、 を求める。体積は3本の位置ベクトルの行列式で一度に計算する。最大・最小は微分せず、端点の最大値との差と候補最小値との差を平方の形にして判定する。
解答
(1) である。平面 の法線ベクトルは
に平行だから、平面の方程式を整理するととなる。
とおく。平面の方程式へ代入するとなのでしたがって(2)
とおくと、平面の方程式から位置ベクトルを列に並べるとである。よって四面体の体積は では である。まずだから等号は のときに限る。
一方、だから等号は のときに限る。
したがって最大値は最小値はである。
総評
平面を先に求め,線分上の点を1変数で置いて代入するという標準的な空間座標の流れで解ける。体積計算では行列式を使うこともできるが,本問では が同じ平面 上にあるため,底面積と高さで処理する方が見通しがよい。最後は閉区間上の最大・最小なので,微分で得た臨界点だけでなく端点 の値も必ず比較する。
底面積と高さによる方法は幾何的で、行列式による方法は符号や係数を一括確認できる。さらに平方差による評価では、微分結果を使わず最大・最小と等号条件を同時に検算できる。閉区間なので端点 を落とさない。