方針
各頂点の位置ベクトルをとし,内分点を二段階で計算する。重心について,がの正の定数倍であることを示せばが分かる。残る2本は添字を巡回させれば同じ一つの点を通る。内分公式では,ならとなる向きに注意する。
解答
点の位置ベクトルをそれぞれとする。
は各辺をに内分するからさらにの重心をとするとしたがって係数は正であるから,は線分上にある。
同様に添字を巡回させるとを得る。よっては,上にもある。
以上より,3直線,,はすべての重心で交わる。
二段階の内分点を結ぶ3直線は,同じ重心を通る。
別解
解法2(頂点を原点にしたベクトル)
方針
頂点を原点とし,,を基底として必要な点だけを表す。が,重心がとなるので,の一直線性が一目で分かる。残りは始点をへ移して同じ計算を繰り返す。
解答
を始点としてとおく。内分の向きからはをに内分するから一方,重心についてしたがっては一直線上にあり,である。
同じ議論で始点を,に取り直せばとなる。ゆえにかつである。以上から,3直線は重心で交わる。
総評
難度5,計算量3。核心は「同じ重心が3本すべてに乗る」ことを示す点にある。内分公式の係数を逆にしないこと,を示した後に残る2本も同一のを通ると明記することが採点上重要である。解法1は対称性が明快で,解法2は必要な成分だけを計算できる。図は結論の見通しを与えるが,証明自体はという比例式で完結させたい。10分から12分が目安である。