方針
(1) は整数点を無限に作ればよいので,分母 を同時に消すように を選ぶ。(2) は,原点以外の2つの格子点を とおき,2本の式から が有理数であることを示す。その後, の共通分母の倍数を に選べば,対応する が必ず整数になり,無限個の格子点が得られる。
解答
(1) 曲線 を考える。分母 と を同時に消すため, を の倍数にとる。 とおくと, である。 が整数なら も整数である。したがって はすべて格子点である。
整数 は無限に存在し,それに対応する も互いに異なる。よって,この曲線上には無限に多くの格子点が存在する。
(2) 曲線 が,原点以外に2つの格子点を通るとする。それらを とおく。ただし格子点なので は整数であり,原点以外の点であるから である。また関数のグラフ上の異なる2点なので, としてよい。
この2点が曲線上にあることから である。両式をそれぞれ で割ると となる。両式を引くと である。 より となるから, は有理数である。さらに なので, も有理数である。
したがって,ある正の整数 と整数 を用いて と表せる。ここで とおくと, である。 が整数なら は整数である。
よって はすべて格子点であり,整数 を動かせば互いに異なる点が無限に得られる。したがって,曲線 上には無限に多くの格子点が存在する。
総評
格子点の存在を示す問題では,分母を消すように を選ぶのが基本である。(2) の本質は,原点を通る2次式 が原点以外の2つの格子点を通れば,係数 が有理数に限られるという点にある。有理係数になれば,共通分母の倍数を に選ぶだけで も整数になり,無限個の格子点が構成できる。
2つの格子点が原点以外で互いに異なるため、 かつ であり、割り算の分母は0にならない。有理係数を示すだけで終えず、共通分母の倍数 を実際に代入して無限個を構成するところまで書く。