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名古屋大学 2009年度 前期日程 第2次学力試験 整数・方程式・不等式理系数学 第4問(b)(選択)

【選択問題】 
第4問は、(a)、(b)のうち1題を選択する。

(b) 
xy を正の整数とする。

(1) 2x+1y=14をみたす組 (x,y) をすべて求めよ。

(2) p を3以上の素数とする。2x+1y=1pをみたす組 (x,y) のうち、2x+3y を最小にする (x,y) を求めよ。

難易度5/ 10計算量4/ 10目安15

整数方程式・不等式 展開・因数分解、約数・倍数、場合分け

方針

分母を払った後,定数項を補って積の形にする。(1)は(x8)(y4)=32に変形し,正の整数条件から正の約数を列挙する。(2)も同様に(x2p)(yp)=2p2とし,x>2py>pを確認してからd=x2pe=ypを正の約数として扱う。pが3以上の素数であることから2p2の正の約数を6個に絞り,2d+3eを比較して最小を決める。

解答

(1) 2x+1y=14 の両辺に4xyを掛けると 8y+4x=xy である。これを移項して xy4x8y=0 とし,定数32を加えると (x8)(y4)=32 である。

元の式では2/x<1/41/y<1/4でなければならないので x>8,y>4 である。したがってx8y4は32の正の約数である。x8=dy4=32/dとおくと d=1,2,4,8,16,32 を調べればよい。よって (x,y)=(9,36),(10,20),(12,12),(16,8),(24,6),(40,5) である。

(2)

同様に 2x+1y=1p の両辺にpxyを掛けると 2py+px=xy である。すなわち xypx2py=0 であり,2p2を加えて (x2p)(yp)=2p2 を得る。

元の式より,正の項2/x1/yはいずれも1/pより小さい。したがって x>2p,y>p である。そこで d=x2p,e=yp とおくと,d,eは正の整数で de=2p2 を満たす。また 2x+3y=2(d+2p)+3(e+p)=2d+3e+7p であるから,2x+3yを最小にするには2d+3eを最小にすればよい。 pは3以上の素数なので,2p2の正の約数は 1,2,p,2p,p2,2p2 である。それぞれdに対応するe=2p2/d2d+3eを比べるとde2d+3e12p22+6p22p24+3p2p2p8p2pp7pp222p2+62p214p2+3である。 p3のとき,この中で最小は7pである。実際,8p>7pであり,4+3p27p=3p27p+4=(3p4)(p1)>0, 2p2+67p=2p27p+6=(2p3)(p2)>0 である。さらに2+6p27p=(3p2)(2p1)>0,4p2+37p=(4p3)(p1)>0である。したがって d=2p,e=p のとき最小となる。よって x=d+2p=4p,y=e+p=2p であり,求める組は (x,y)=(4p,2p) である。

総評

難度5、計算量4。目安時間は15分程度で,分母を払ってから(x8)(y4)(x2p)(yp)の形を作れるかが入口である。正の整数解ではx>8,y>4,一般にはx>2p,y>pとなることを先に確認すると,負の約数を考えずに済む。(2)はpが素数であるため約数候補が6個に限られる。典型的な誤りは,候補d=pd=2pだけを感覚で比べて終えること,また2x+3y=2d+3e+7pの定数部分を落とすことである。

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出典: 名古屋大学 2009年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。