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名古屋大学 2012年度 前期日程 第2次学力試験理系数学 第4問

mpを3以上の奇数とし,mpで割り切れないとする。

(1) (x1)101の展開式におけるx2の項の係数を求めよ。

(2) (p1)m+1pで割り切れることを示せ。

(3) (p1)m+1p2で割り切れないことを示せ。

(4) rを正の整数とし,s=3r1mとする。
2s+13rで割り切れることを示せ。

難易度6/ 10計算量5/ 10目安18

整数数と式 二項定理、合同式、数学的帰納法

方針

(1) は文系と同じく二項定理で x2 の係数を読む。(2)は p11(modp) と奇数性で示す。(3)は (p1)m=(1+p)m を二項展開し、定数項が +1 と打ち消し合った後の一次項が mp であることを見る。mp で割り切れないので、全体は p では割れるが p2 では割れない。(4)は X3+1=(X+1)(X2X+1) を使う帰納法で、X+13r、後ろの因数がさらに3で割れることを示す。

解答

(1)
二項定理より (x1)101=k=0101101Ckxk(1)101k である。x2 の係数は k=2 の項から 101C2(1)99=1011002=5050 である。したがって 5050 である。

(2) p11(modp) であり、m は奇数である。よって (p1)m+1(1)m+1=1+1=0(modp) である。したがって (p1)m+1p で割り切れる。

(3)
二項定理より (p1)m+1=(1+p)m+1 である。展開すると、定数項は (1)m=1 であり、最後の +1 と打ち消し合う。一次項は mC1(1)m1p=mp である。二次以上の項はすべて p2 で割り切れるので、ある整数 M を用いて (p1)m+1=mp+p2M=p(m+pM) と書ける。

仮定より mp で割り切れない。したがって m+pMp で割り切れない。よって p(m+pM)p では割り切れるが、p2 では割り切れない。すなわち (p1)m+1 は p2 で割り切れない である。

(4) r に関する数学的帰納法で示す。 r=1 のときは s=m であり、(2)で p=3 とすれば 2m+1=(31)m+1 は3で割り切れる。よって成り立つ。

次に、ある r について 23r1m+13r で割り切れると仮定する。 X=23r1m とおくと X+10(mod3r) であり、特に X1(mod3) である。

次の段階では 23rm+1=X3+1=(X+1)(X2X+1) である。第1因数 X+13r で割り切れる。また X2X+1(1)2(1)+1=30(mod3) であるから、第2因数は3で割り切れる。したがって X3+13r+1 で割り切れる。

以上より、数学的帰納法により 2s+1=23r1m+1 は 3r で割り切れる が成り立つ。

総評

難度6、目安時間18分。文系第3問に p2 で割り切れない判定が加わった整数問題である。(3)では (1+p)m の一次項が mp で、二次以上がすべて p2 の倍数になることを明記するのが核心である。mp で割り切れないという条件は、まさに m+pMp で割り切れないことに使う。(4)は X+1X2X+1 の2因数がそれぞれ 3r と3を供給する構造をはっきり書けばよい。

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出典: 名古屋大学 2012年度 前期 数学(大学公式の問題PDF)。問題文はHTML表示のために再入力・数式組版しています。