方針
(1) は文系と同じく二項定理で の係数を読む。(2)は と奇数性で示す。(3)は を二項展開し、定数項が と打ち消し合った後の一次項が であることを見る。 は で割り切れないので、全体は では割れるが では割れない。(4)は を使う帰納法で、 が 、後ろの因数がさらに3で割れることを示す。
解答
(1)
二項定理より である。 の係数は の項から である。したがって である。
(2) であり、 は奇数である。よって である。したがって は で割り切れる。
(3)
二項定理より である。展開すると、定数項は であり、最後の と打ち消し合う。一次項は である。二次以上の項はすべて で割り切れるので、ある整数 を用いて と書ける。
仮定より は で割り切れない。したがって も で割り切れない。よって は では割り切れるが、 では割り切れない。すなわち である。
(4) に関する数学的帰納法で示す。 のときは であり、(2)で とすれば は3で割り切れる。よって成り立つ。
次に、ある について が で割り切れると仮定する。 とおくと であり、特に である。
次の段階では である。第1因数 は で割り切れる。また であるから、第2因数は3で割り切れる。したがって は で割り切れる。
以上より、数学的帰納法により が成り立つ。
総評
難度6、目安時間18分。文系第3問に で割り切れない判定が加わった整数問題である。(3)では の一次項が で、二次以上がすべて の倍数になることを明記するのが核心である。 が で割り切れないという条件は、まさに が で割り切れないことに使う。(4)は と の2因数がそれぞれ と3を供給する構造をはっきり書けばよい。